05.05.28 Scenic Route
町外れの公園
Te Anauの町外れで。NZではこのように朝夕ジョッギングをする人が多い。

 朝9時。晴。2泊したTe Anau YHAを出ます。このYHAは綺麗で良かった。出るときキッチンを覗いたら、スクーター旅行の女性がビフテキを焼いていた。「朝からご馳走ですね」と声を掛けた。「これはお弁当。お金が無いから」と言う。これからミルフォードサウンドへ行くのだと。お金が無いからビフテキ。日本人には奇異に聞こえるでしょう。でもこちらでは肉は安いのです。ただし安い肉はやはり固いですけれど。盛んに「お金が無い」と言うからこの女性はワーホリで来ている人ではないか。節約のためスクーターを買って旅行している。それは合理的かも知れない。けれども危険度を考えたらやっぱり無謀。とにかく変わった人でした。

 ガソリンを補給してインバーカーギルに向かい南下します。右手はフィヨルドランド国立公園の山々。この一帯には道路が無く、自動車では入れない。交通手段は小型飛行機か船しかないという秘境です。だから今走っている道は海岸線から遠く離れているにもかかわらず、南島南西部では一番外側の自動車道。対向車も人家もまばら。そしてフラット。NZでここが一番ノンビリ走れました。景色が美しいということで「Scenic Route}と言う名前が付いています。

鹿の牧場
(左写真)。鹿の牧場。羊の市価が長期低落傾向にあり、代わりに鹿を飼う農家が増えた。鹿肉はおいしくて羊より高く売れるのだそう。
(右写真)。インバーカーギルの手前Te waewaeで海岸線に出ます。これはそこから海越しに見たフィヨルドランドの山々。真西の方角になります。
フィヨルドランド国立公園を望む

 インバーカーギルに11時過ぎに到着。ここまで158km。可成り大きい町です。ただ、高い建物が無い。真っ平らという感じ。ここまでの道すがら家内が「歩き方」を読んで、「見る所は余り無いと書いてあるよ」と言う。NZ旅行の先達Sさんはここに3泊して沖合のスチュワート島にも渡ってみたそう。でもそこはNZの最南端というだけのことで何も無いという話だった。性本来セッカチでボンヤリして過ごすのが苦手。じゃまだ早いから一気にダニーデンまで行っちゃおうということに。

 でも後日、ここに1泊すれば良かったと後悔した。最後に4日も余りましたからね。それにここでは牡蠣が採れると後で知った。牡蠣は私の好物。一夕牡蠣料理を楽しめば良かった。

インバーカーギルの町で
(左写真)。インバーカーギルで撮った唯一の写真。ここはスコットランドからの移民が作った町だそうで、所々にこういう石造の古い建物がある。これはたぶん教会でしょう。

 インバーカーギルからダニーデンへは幹線の1号線を避け再び海沿いのScenic Routeを今度は北に向かって走ることに。この入り口が分からず何回も通行人に聞いた。皆さんとても熱心に教えてくれました。NZは人が温かい。
 
Catlins Coast
(左写真)。ケットリンズ・コースト。インバーカーギルからバルクルーサに至る長さ50kmの海岸線。この右の遙か彼方に南極があります。
(右写真)。NZは牧場だらけですが、この辺の牧場が最も美しかった。お天気が良かったのも大きく影響しています。天気が悪いと同じ景色が陰鬱に見える。
草をはむ羊

 バルクルーサを過ぎて山道に入った。上り坂。とあるマーク45のカーブを曲った途端に車がスピン。とっさに山側にハンドルを切ったまではよかったが、ブレーキを踏んだものだから車はスリップして道路の外に飛び出した。幸い小さい土手があって前輪がそれに乗り上げて停まった。大事にはならずに済んだものの道路に戻れない。下が長い草でタイヤが空回りする。対向車が来て、乗っていたカップルが降りてきて車を押してくれ、元の道路に戻して呉れました。感謝感激雨あられ。

 減速してカーブに入ったのになぜスピンしたか。砂利が撒いてあったのです。おそらく凍結対策でしょう。そしてもう一つ。スピンしたときブレーキを踏んではいけなかったのです。スピンしたら反対方向にハンドルを切ってアクセルを踏むべき。知識はあるがしかし、プロレーサーではありませんから本能的にブレーキを踏んでしまった。ま、とにかく、我々も車も無傷で済んで良かった。これが今回の旅行中の最大の事件でした。

 そんなことも手伝って、ダニーデンに着いたときは日が暮れていた。宿を探すのにエラク苦労しました。その話はまた明日。 この日の走行距離は470km。Te Anauを満タンで出たのにダニーデンの手前Miltonで不安になり給油。33.8リットル入りました。
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