05.05.14. Rotorua
<BGMあり>
紅葉
Rotoruaの公園にて。秋から冬に向かう時季ですから紅葉が美しい。でも日本のそれに比べると、色が少しくすんでいます。

 Rotoruaまで109km。道は概ね平坦なので家内が運転します。制限速度は時速100km。ですが殆どの車はそれ以上のスピードで飛ばしています。当方は制限速度を超えないよう注意して走っているので、ドンドン追い越される。でも猛スピードですから、流石に追い越す方も無謀な追い越しはしない。見通しが効く所か、またはキチンと追い越し車線が設けられた所で追い越していきます。そうです。自動車道は殆ど片側1車線なんです。そして、たまに追い越し車線が作ってある。土地は広い。その気になれば拡張できる筈。でも全面的に2車線にしなければならないほどの交通量はないのでしょう。この国の人は物の考え方が堅実だと見受けました。

 道中ときどき小さな町を通過します。町の手前で制限速度が70kmに、そして町に入ると50kmになります。100km以上でビュンビュン走って来た車も、この制限速度はキチンと守る。町中では違反が見付かり易い。もし見付かったら多分、ペナルティーがきついからではないでしょうか。

 交通ルールでもう一つ、日本とは違う点がある。町中の信号が無い交差点は殆ど、ロータリー式です。下左写真を見てください。「GIVE WAY」とありますが、これは右側優先ということ。交差点内の自分より右側に車があったら、その車が自分の前を通過するまで交差点に入ってはいけないのです。日本と同じ左側通行ですが、これにはなかなか慣れるのが難しかった。信号がある交差点でも日本では左折優先ですが、NZでは右折が優先。こちらが右折、対向車が左折信号を出している。日本の感覚で相手の左折を待っていて、何回も手で指図されたり怪訝な顔をされたりした。帰国する頃になってやっと慣れました。

 Hamiltonを出たのが12時過ぎ。Rotoruaまでの距離は109kmですから、午後2時に到着。町は小さいけれど、中心部は整然としていて大変綺麗。町中でも硫黄の匂いがします。

ロータリーのルール
右写真は中心部にあるTourist Information。初めての土地ではまずTourist Informationへ行く。必ず地図に載っていますから。そして宿を紹介してもらう。しかし今回は素通りして「歩き方」に載っていたBackpacker’s Century 21へ。そこは1泊55$と安い上に、日本人経営と書いてあったから。
Tourist Information
 Century 21は町の外縁部ですぐ見付かった。案内を乞うとおびんずる頭のおっさんが出て来た。白人でもマオリでもない。何人か不明。2階の1室を見せられました。広さは申し分ないが、少し古いのと2階というのが気に入らない。重いトランクを担ぎ上げなくてはならないから。「他所も見てみたい」と断って、またTourist Informationへ戻る。

 Tourist Informationのカウンターには係員が3人もいましたがみんなふさがっていて、その後ろに列ができている。流石に人気観光地ですね。オフシーズンでこれ。ハイシーズンはさぞ大変だろうと感じました。番が来てこちらの希望を言う。すぐ心当たりの先に電話をし、空きがあることを確かめた上で紹介状を書いてくれ、更に町の地図に場所を書き込んで渡してくれます。至れり尽くせり。観光に懸ける国の熱意が伝わってきます。

 紹介されたモーテルは1階ながら少し狭くて暗かった。そして80$。庭の一隅に温泉小屋がある。これにちょっと気を引かれましたが、再びCentury 21に戻ります。何しろ約1ヶ月の旅行。少しでも節約しなくてはなりません。

 戻ったらさっきは居た主がいない。ウロウロしていたら、別棟からマオリの女性が出てきて「どうした?」と言う。「泊まりたい。さっき、主に<場合によっては戻ってくる>と言ってある」。「どの部屋?」。「2階のあそこ」。「じゃ開けて上げる」と言って合い鍵を持って来てくれた。その鍵で中に入ります。荷物を広げ、さて今日は何をしようか。マオリショウにしようか、間欠泉を見に行こうか。しかし、どちらにしても主が帰って来ないことには出掛けられない。それから2時間も待ちました。

 待つ間所在ないからベランダから外を見ていた。合い鍵を貸してくれた女性は子持ちらしい。小さい女の子二人。他に妹か何か分からない若い女の子が二人いて、カープールでボール遊びなどしている。てっきりここの使用人だろうと思った。ところがそうではありませんでした。事情は翌日判明します。

 イライラして玄関で待っていたら、向こうから小柄な女性がやってきて「何でしょう?」。日本人でした。主ではなくマネージャー。子供を二人連れている。早速観光のガイダンスを受け、今夜はマオリショウを見に行くことに。スーパーの場所も聞く。そこへ主が帰って来た。私とマネージャーが日本語で話しているのを聞き、「Oh! Are you Japanese?」。何人だと思ったんだろう? 主はインド人でした。家内が「1泊は止めてくれ」と言う。荷物を広げてまたすぐ仕舞うのは大変なんだと。ここに2泊することにします。「歩き方」には読者割引10%と書いてある。それを言ったら「日本人にはdiscount」。1泊45$になりました。結局、今回の旅行でここが一番安かった。

マオリ村の歓迎儀式
 夕方6時20分に迎えに来ることになっているのになかなか来ない。主が電話する。「今こっちに向かっているって。NZ人の仕事はのろいんだよ」なんて言う。ナーニ言ってんだ。自分はさっき長時間家を空けた癖に。やがて迎えのバスが来て町中のオフィスへ。ここで1人80$を支払い、またバスに乗って山中のマオリ村に向かいます。大型バスで4台はいましたね。どのバスも満席でした。
マオリショウ

 上左写真。木戸を入るとそこは白砂利を敷き詰めた広場になっていて、待つほどに彼方の櫓の上からマオリの呪文が聞こえて来る。そして太刀(木刀ですが)を持った男が一人現れ、何やら大声をあげて舞う。舌を出す。これは歓迎の儀式。最後に大きな木の葉を置く。ガイドに導かれて客がそれを拾う。これで入村が許された。最後まで客は笑ってはいけない。笑いは侮辱になるのだそう。木と筵で設えられた洞穴を潜ると、樹林の中に小屋が幾つもあって、小屋毎にマオリ人が笛を吹いたり彫刻をしていたり。昔のマオリの暮らしを見せているわけ。マオリ人と言っても、かなり白人と混血している。生粋のマオリは少ないのでは。

 上右写真。15分も見物しているとみんな大きな小屋に招き入れられます。そこで団体のマオリショウ。男の例の有名なWar cry、女の白いボンボンのショウ。どれも見事なものです。このページのBGMはその時の録音です。ショウが終わると別棟で食事。馬鈴薯とかサーモンとかが主体。ポリネシア風に材料を地中に埋め、焼き石で蒸した料理だとのこと。お味はマァマァでした。

 同じテーブルに座った者同士、「あなたどこから来たの?」と話が弾みます。オーストラリア、アメリカ、イギリス、カナダ。やはり英語圏からが多い。日本人は他のテーブルに少数のツアー客がいた。我々のテーブルのイギリス人は未だ20代の若者でしたが、連れの印度人女性と新婚旅行だと言っていた。この印度人女性が「印度人はおしゃべり」の定説どおり、油紙に火がついたみたいに一人でしゃべる。明日は彼と二人でバンジージャンプをやるんだと言っていた。生白いイギリス人と真っ黒な印度人。蓼食う虫も好き好き。

 私の対面のオーストラリア人夫婦はパースから来たとのこと。まだ若い。何の旅行か聞いたら、リタイアした記念だという。なんと49歳でリタイア。後は好きなことをして暮らすんだと嬉しそう。既に孫もいると聞いて二度ビックリ。ワインをご馳走になりました。この人には南島で再会することになります。それにしても日本人って金持ちと言われるけれど、決してそんこたーない。このオーストラリア人に比べたら貧乏だ。それなのに世界中から金を毟られる。日本人はお人好し、間抜けだと思います。
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