05.05.18 一気に南下
タウポ湖
タウポ湖。NZ最大の湖だそうです。全景はとてもではないが1枚の画面には入り切りません。
 9;00。宿を出てWellingtonに向かいます。町外れ。右側にタウポ湖が広がる。見惚れてしまうほど綺麗です。けれども今日は371km走らなければならない。先を急ぎます。

 Taupoの次にある有名な観光地は「トンガリロ国立公園」。北島の最高峰ルアペフ山(2797m)を筆頭にナウルホヘ、トンガリロと2000m級の山が連なる地帯。登山好きの人なら絶対に寄るでしょうが、私は登山どころか坂を上るのも嫌い。眺めるだけで素通りすることに。

トンガリロ国立公園
 その眺めですが、生憎天候は雨模様。すっぽり雲に隠れて山の裾が少し見えただけ。(左写真)をご覧ください。晴れていればこのように見えるようです。右端の(多分)ルアペフ山は富士山にそっくりの形をしている。最近も噴火したらしい。
 なお、このリーフはArmy Museumのものです。Taupoから110km南のWaioura にある。周囲は荒野。まるで人気(ひとけ)が無い所に忽然と、前庭に戦車が置かれている鉄筋の建物が現れた。何で戦車が? 何はともあれ一服しようかと立ち寄りました。

 どうもその辺一帯は陸軍の訓練基地であるらしかった。火山の裾野で全く人が住んで居ない所ですから、演習するには打ってつけの土地なんでしょう。軍の土地だからついでに軍の博物館を作ったということかな? しかし中にはコーヒーショップもあったし、職員も数人いた。あの人達はどこから通って来るのか。そんなことがちょっと気になるくらい人里離れた所でした。

 このリポートの初めの方(Hamilton−2)で「北島をどのように回るか迷った」と書きました。Auckland→Rotorua→Taupoまでは問題ない。TaupoからWellingtonへは三つのコースがある。そのどれを選ぶか。東海岸のNapierへ出るのが一つ。このNapierからは日本向けのパルプが輸出されている。だから日本に「ネピア」というティッシュがあります。ここから取った名前。Rotoruaで会ったワーホリ青年はこの近くの農場で働いたことがあるそう。「どんな町?」と聞いたら、「何もない町です」という答えだった。だからこちら方面は捨てた。

MT.Taranaki
 もう一つは西海岸のNew Plymouthへ出るコース。この町の近くにエグモント国立公園がある。中心は標高2518mのTaranaki山。これも火山ですね。旅の最後に3,4日の余りが出て、結果論ですが「New Plymouthへ回って1泊しても良かったナ」と後悔しました。そのTaranaki山を雲上から見たのが(左写真)です。南島からAucklandに戻る機上から撮りました。右上の光って見えるのは海です。

 話は戻ります。Army Museumでトイレを済ませ、再び南下を続けます。NZといえば緑の牧場というイメージですが、この辺りはその正反対。周囲は見渡す限り砂漠と言うのか土漠と言うのか、土くれに丈の低い植物だけの全くの荒蕪地。どこにも牧場なんかありません。人工物といえば時々道路に平行に現れる鉄道線路と高圧送電線くらい。下が火山灰地であることと標高が高く平均気温が低い土地だから、牧草などは育たないのでしょう。植物も動物も育たなければ人間も住まない。

 ただ、所々に黒々したと密林が見える。一つの森の規模が大きい。一度現れると延々と続きます。一度だけその中を突っ切りましたが、樹種は杉か松か。1種類です。高さも太さも揃っていたから、おそらく植林したものでしょう。木材として、またパルプ材として使うのではないか。

 こういう広漠とした土地を2時間くらい走りました。日本の小さな県、例えば鳥取くらいならスッポリ入って仕舞いそうな広さです。でも地形は複雑。道はクネクネ曲がり、上下し、時につづら折りの上り下りもある。地峡があるのです。運転に一刻も気が抜けない。今思うとどんな土地か、写真を撮っておくべきだった。しかしいくら人気が無いと言ったって、走っているのは国道1号線です。大体1kmに1台くらいの感じで車が走っている。それも100キロ以上のスピードです。道端に停車するのは危険。たまに見晴台のような場所があり標示も出ていますが、何しろこちらも高速。初めからその気になっていないとなかなか停まれません。停まるのが億劫なんですね。ということで、Taupo→Wellingtonの写真は1枚もありません。上のリーフの写真でご想像ください。

 Huntervilleという小さな町辺りから、畑や牧場の平坦な土地になります。面白いもので、こちらの気持ちも和む。なんかホッとする感じ。山の中では「人っ気の無い所で万一事故ったらどうしよう」なんて心理が意識下で働くのかも知れない。走りながら、用意しておいた「おむすび」とお茶で昼食を済ませます。小さな町でも必ずコーヒーショップはあるのですが、やはり日本人。鍋で炊いたご飯の方がサンドイッチよりおいしい。

 パーマストン・ノースという町から海岸沿いに南下。ただし、海は見えない。Wellingtonに近づくにつれ、次第に交通量が増えます。何たってWellingtonはNZの首都ですから。下手すると到着は夜になるかな?と心配でしたが、幸い未だ明るいうちに着きました。

 例によって家内が「歩き方」から宿の候補をピックアップ。先ず「市内で便利」と書いてあるYHAへ。地図と道路標識を見比べながら探し当てました。ところがフロントでYHA会員証を出そうとしたら、財布のカード入れに入れておいたそれが無い。会員証はクレジットカードより小振り。抜け落ちちゃったのでしょう。後で分かったことですが、私の会員証が無くても家内のがあれば泊まれた。でもそのときはダメだと思ってしまい、またもう一つ、ここには駐車場が無い。周りはビルだらけ。本当の町中。それでここに泊まるのは止めた。

 第二候補のリッチモンドゲストハウスを探す。幸いYHAからそんなに遠くない場所だったのですぐ見付かった。ベッドがダブルで部屋が少し狭いのが気に入らないけど、また他を当たるのが面倒なのでここに決める。前の路上に駐車できるし。朝食付き2泊で126$。「歩き方」読者10%引きが適用されたみたいです。なお場所を探す場合、NZでは道路に標示板が必ずあるから探すのが楽です。ただしその場所が地図上に無いと、つまり地図からはみ出ている場所だと、それは非常に難しくなります。

 16:00。室内で19.8度。湿度67%。ここは北島の最南端なのに案外寒くない。

フィッシャーマンズ テーブル
 そろそろ魚が食べたくなってきた。「歩き方」にシーフードならフィッシャーマンズ・テーブル。そして「Seafood supreme 55$」がお勧めと書いてある。地図からはみ出ている場所なので、通行人に聞きながら探して行きました。海岸にあって眺めがいい。店の雰囲気もいい。でもSeafood supremeはペケ。魚はみんなフリッターで出てきた。せっかくの魚がフリッターじゃねぇ。辛うじてムール貝の酢漬けだけがマァマァ。

 見っともないけど、中国でよくやった、他人が食べているのを「アレ」と指す注文が一番確か。ただ、それをやると家内が嫌がる。だからやらなかった。しかし、食べることなら見栄や体裁を気にしない中国人の素直さを少し見習うべきですね。

 宿を出るとき、よせばいいのに万歩計を付けて出た。帰って来た時まさぐったら付いていなかった。この日はなくし物の日でした。
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