03.12.04    1. 潮 州 へ

海峡 海峡を渡る橋上から。左が大陸側(集美)。右側が厦門島。最近浚渫しています。 華僑学園 集美の華僑学園。小学校からあるそうです。写真の建物は中学だとか。

  古代人@厦門です。潮州・汕頭リポートです。
 昨12月6日、汕頭から帰って来ました。午前11時発の直行バスに乗って厦門到着が午後3時半。4時間半掛かったことになりますが、実はそのうちの1時間は汕頭市内をグルグル回って客を拾っていた。実質所要時間は3時間半でした。

 往路は一般道を走りましたが復路は高速道路。これは広州から福建、浙江の両省を縦断して上海へ通じる道です。ついこの前、と言っても半年くらい前でしょうか、福建省寧徳で最後の工事部分が繋がって全通しました。全行程をバスの乗り継ぎで上海・杭州・温州・福州・泉州・厦門・広州、果ては海南島まで旅することが出来ます。バスなら飛行機と違って周りの景色がよく見えますし、運賃もさることながら地方のホテルは安い。ですから時間に余裕のある方にはこのルートはお勧め観光コースです。
 
 さて、今回は最初広州へ行くつもりでした。私は未だ行ったことがないのです。ところが家内は桂林旅行の途中、半日観光で回ったからもういいと言う。それで予定を変更し潮州、汕頭へ行くことにしました。なんで潮州、汕頭かと言うと潮州は料理で有名。汕頭はレースの刺繍で有名。大抵の日本人は知っているんじゃないかと思います。

 厦門8時10分発潮州行きは30分遅れで出発。中型で運賃一人62元。客はなんと私達二人だけ。借り切りです。でも、市内のアチコチで少しずつ拾って、町を出るときは10人くらいになりました。見ていますと何の表示もないけれど、長距離客を拾う場所は決まっているらしい。そこで手を挙げる人がいれば止まる。私の宿の前も通った。そんならわざわざ早めにタクシーに乗って、汽車站まで行ってイライラして待つ必要はなかったんだ。日本人の貧乏性って損ですね。早く日本の癖を捨てないといけない。

 空港脇をかすめ、2km足らずの海峡を橋で渡ると集美。ここは文教地区。華僑大学、集美大学などがある。余談ですが、華僑大学はその名のとおり華僑の陳嘉庚という人の寄付を基に設立された学園(小学校からある。慶応大学みたいなものでしょうか)の一部だそうで、建物群が海峡に面しています。その中に如何にも中華風の屋根を持った高層ビルがあって一際人目を引きます。厦門大学も確か華僑の寄付金で建てられた大学。福建は華僑の故郷なんです。

 道をそのまま真っ直ぐ行くと同安から泉州、福清、福州へ抜ける。沿道はずっと石材関係の工場群。灯籠、墓石、庭石、置物、石版画、建材。大抵の石モノはここで揃う。バスはそちらへは行かず集美で左折し、再び海を渡って杏林へ。ただし、ここは橋ではなく並木まである堰堤。鉄道線路も並行している。注意して見ていないと海を渡っているとは気が付きません。
 杏林には日本と有縁の工場が可成りあるようで、ここから1時間掛けて私のクラスに通って来る生徒が何人もいます。バスはここで高速道路に入る。
女性用トイレ
[シ+章]州市東山辺りで立ち寄ったガソリンスタンドの女性トイレ。ドアはあるが上が無い。家内の話では、これは中国では上等の部類だそうです。

 そのままずっと高速を走るのかと思いきや30分くらい走って[シ+章]州で一般道へ。[シ+章]州は厦門よりもずっと歴史が古い町。昔は[シ+章]州太守がいたというのですからこの辺じゃ一番の都市だったのでしょう。水仙の原産地だそうです。そのせいかどうか、花卉類と果物栽培が盛ん。ここからずっと広東省に至る山間平野には果物「れいし」の木がびっちりと植えられています。風景は牧歌的ですけれど道はよくない。往復4車線と巾は立派なものですが、ひび割れだらけでガタガタ揺れる。

 途中で何人か下車。高速道を走らない理由はそれ。高速道を終点まで直行しちゃうと集客できないということなんでしょう。乗ってくる客もいた。母娘らしい婆さんと中年女性。婆さんは萎びているが、中年の方は大柄で太っている。最初バス小姐に後ろの方の席へ行けと指示されたが、やがて戻ってきて大声でがなり出した。私達の後ろの席に私達のリュックが置いてある。それをどけろと言っている。バス小姐がリュックを自分の席の前のスペースに移動させた。そしたら婆さんが「ワシの荷物に載せるな」と怒鳴る。中国じゃ棺桶に片足突っ込んでいるような婆さんでも軽く見てはいけません。いやもう大変な迫力。働き盛りの男だって負けそう。

 席に落ち着いたら窓側に座った中年が、カーテンをグイッと自分の方へ引っ張った。日差しが強いんです。そのカーテンは家内の横にあったものですから、今度は家内が日差しにまともに曝された。家内はビックリして振り返り、相手の顔をマジマジと見つめた。でも相手は平気の平左。それこそ蛙の面に小便。どこ吹く風。母娘揃って何か取り出し、ムシャムシャと食べている。いや逞しいこと。

 家内は日差しから逃れて反対側の席へ。そしたら何か食い終わったその中年も家内の隣へ。そして居眠りを始めた。家内の方にもたれ掛かる。家内ビックリしてまた逃げてきた。家内は東京産。おまけに小心者。文句言えないタチ。だから逃げていましたが、もしこれがコテコテの関西人だったらどういう展開になっただろうか。ちょっと興味のあるところです。

 傍若無人なのはこの母娘だけじゃない。運転席の横にゴミ箱があるのにバス小姐はスナック菓子の空袋を、運転手は即席ラーメンの器を窓からポイポイ捨てる。高速で運転しながらラーメン食うんだからいい度胸。私が言葉が出来たら会社に告発してやるところですが・・・。

 13時20分潮州到着。韓江という大きな川沿いの意外に大きな町です。ホテルは潮州ホワイトマグノリア大酒店。場所が分らない。バスの運転手、小姐に聞いても「听不トン」。メモを見せても「看不トン」。仕方なく携帯でホテルに電話して、小姐に漢字を聞き取らせた。マグノリアは「白玉蘭」。これは上海市の市花。この後、街の中でその樹を見ました。この辺にもあるんですね。
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