21. オムニバス  今日は1ページを埋められる話題がありません。そこで寄せ集めの話題でいきます。

 <試験問題>
 U主任にしつこく「今学期はいつ終わるのか?」と訊ねたのは、試験問題作成の必要からです。これはM先生の経験。或る日U主任にいきなり、「明日試験問題を提出して下さい」と言われた。それもA,Bの二揃えです。BというのはAで不合格になった学生の再試験用なのだそうです。何の予告も無しに要請されたM先生はその晩、問題作成のために徹夜を余儀なくされたそうです。そのご経験から私に、「前もって問題を作っておかないと大変ですよ」と教えて下さった。私は3課目担当しています。3課目×A,B=6通りの問題。これは大変な仕事です。急に言われたらまず間に合いっこない。
校歴・表
 念のためSo先生にも「今学期はいつ終わるの?」と聞いてみました。彼もやはり「3年生は5月に終わりますよ」と言う。U主任は6月と言っている。そう言ったら「そんな馬鹿な」と。「校歴というものがあって、そこに期末試験の予定も載っているのに、主任ともあろう者がそんなことも知らないのか」と、またまたU主任をボロクソに。
校歴・中
 校歴というのは大学の学期行事予定表で、教務課に行けば貰えるとのこと。早速教務課へ行って「校歴頂戴」と言ったらすぐ呉れた。なるほど、卒業学年は5月下旬に試験と書いてある。予め全学に公表されているものを何で主任が知らないの?  全くもう、主任なんて肩書返上して貰いたいわ。
 すぐに試験問題作成にかかったことは言うまでもありません。でも、Bを作らせるというのがよく分らない。これもM先生の経験。1年次でどうしようもなく出来ない学生を不合格にした。ところがその学生が2年の新学期に出席している。U主任に「どういうことですか?」と聞いたら、「そのうちに追試しますから」と言ったそう。そして学期途中でB問題は使わず、作文を書かせて一件落着にしたらしい。すると、Bは何の為に作ったのかわけがわからない。

 おそらくA,B二通りの問題を作るというのは大学の規定なのでしょう。規定ならばその問題を使うべき。しかもA問題で不合格にした教師が在籍しているのですから、主任が代わりに他の問題を使って試験するのはおかしい。それは問題を作った教師に対する不信任を意味します。しかし、Aで不合格になった学生がBでまた不合格になるかもしれない。B問題は程度を下げてはあるのですが、まぁその可能性なきにしも非ず。完全にアウトになると(誰かが)困る。そういう配慮でBを使わない。そういうことじゃないのか。ま、これは単なる憶測ですが、こういう点の運用は非常に不透明でした。

 <音の違い>
コンサート
 上師大はアメリカ・ユタ大学と提携関係にあって、2年サイクルで教師が派遣されて来ていました。その他の面でも交流があり一度、先方の管弦楽団がやって来た。そして上師大・芸術学院楽団との交流演奏会が開催され、私、それに招待された。会場は上海市音楽堂。人民広場近くの歴史のあるホールです。
(注)左写真は最近の開校50周年記念演奏会の写真です。

 招待された人は外賓楼ロビーに集合。今度は間違えずに他の外国人教師と落ち合い、大学のワゴン車に乗って出掛けました。演奏会で驚いたこと。まず上師大がウイリアムテル序曲とベートーベンの5番の一部だったかを演奏。相当練習したのでしょう。なかなか上手で、私の耳ではミスは無かった。今度はユタ大学。カルメン序曲だったかとシンフォニーの一部をやった。タイトル何だったか忘れました。その出だしでビックリ。まるで音が違う。上師大に比べて音が分厚いのです。迫力が違う。上師大のは、ユタ大学に比べると楽器を「なぞっている」感じです。これは一体何故なのか?  中国人がエネルギッシュであること到底日本人の比ではない。よく食べ大声でしゃべる。しかし、この演奏はお嬢さんの発表会だ。するとこれは体格の違いの然らしめるところなのか。私、演奏中にすっかり考え込んで仕舞いました。

 <味覚について> 
 急に話が変ります。大学の外にローソンが1軒ありました。私の中華耐性は3ケ月。それを過ぎるともう毎日、朝から昼飯、晩飯の選択に悩む。
ローソンのおでん
 左写真はローソンのおでん。見た目が気持ち悪くて私は一度も食べませんでしたが、ここのお握り(右写真)はよく買って食べた。具が脂っ濃かったり時に米に芯がありましたが、やっぱり海苔が巻いてあるお握りを食べると落ち着いた。1個2元くらいでした。
ローソンのお握り

 また話は元に戻ります。コンサートの帰り。徐家匯の近くで車が止まり、アメリカ人教師が外へ出て行った。何かと思ったら、そこのMacDonaldでハンバーガーを買って来た。席に戻るなり、座席の背もたれの陰に隠れて食べ始めた。その様子は「かぶりつく」というのか「貪るように」というのか。失礼ながら餓鬼のように「ハッハッ」と言って食べている。私に言わせると、Macなんてあんな不味い物はない。でも彼らにしてみれば、おそらく日本人にとっての味噌汁、寿司に相当する食物なんでしょうね。彼らも私同様、いや、おそらくはもっと、中華耐性が低いんだろうな・・と惻隠の情を禁じ得なかったことでした。
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