35. 出鱈目と気楽さ
分譲マンション
これは体育祭の写真ですが、右上のマンション群にご注目ください。
大学敷地内にあるのです。
 偶にはほのぼのと楽しくなるとか或いはおいしい食べ物の話などしたいのですが、なかなかそういう話はありません。憶えているのはビックリしたとかショックだったとか、そういう類の話ばかり。今回もまた、日本の常識では考えられないようなお話です。

 「上師大にて」トップページのマップにも描いてありますが、大学の敷地内に分譲マンションがあります(上の写真)。マップには描いてありませんが、写真を撮っている私の背後の隅にも、左の方角の敷地隅にもある。売る相手が大学の教職員ならまだ分る。でもそういう制限はしていない。誰にでも売るらしい。大学の敷地なら公有地。それを売っていいのか。日本人ならみんなそう考えますよね。

 私の想像では市政府の許可を得て売っている。何のために?  大学諸施設の更新のためだろうと思います。毎年度どこかの学院の建物が新しい高層ビルに変っていく。多分、マンション分譲で得た資金が建て替えの原資になっているに違いない。

 私が赴任して間もなく、外事処の専家担当者が替わった。学長が替ると事務局ポストが総異動になる習慣なんだと。ある先生に「何で学長が替ったの?」と聞きました。そしたら「いや、定年なんですよ」と言う。「ただ、今回退職した学長は事件を起しましてね」と続いた。何でも1200万元かの大学の公金を「特別に高利を付けますよ」と勧誘に来た銀行員に預けた。ところがその銀行員は銀行を辞めた人間。詐欺だったんです。犯人は捕まったが、お金は返ってこない。でも、その学長は私服を肥やすためにやったことではない・・ということで、罪に問われなかったという話。

 そんな馬鹿な話ってありますでしょうか。日本なら例え悪意は無くても結果責任を問われる。背任罪で退職金貰えなくても文句言えない。執行猶予が付けば有り難いくらいのものです。そういうところがこの国では実にいい加減というのか出鱈目というのか。とても理解できません。

教職員住宅
 理解できない話はまだあります。左の写真は大学教職員の住宅です。昔風に言えば官舎。それがいつのことか知りませんが、たぶん改革開放になってからでしょう。入居している人に売ったのだそうです。いや、買わせたのかな?  その辺記憶が曖昧なんですが。で、売ってもその人が大学に籍があるうちはいいですよ。でも退職したらどうなる?  更にその住宅を受け継いだ子弟が大学に関係ない人ならどうなるの? 大学の中に大学とは無関係の人達が住んでいる状態になるわけです。これがどうにも理解できない。

 或るとき胆嚢の辺が痛くなった。私、飲み過ぎや脂肪分を多く摂るとそうなる。大抵1,2日で治るんですが、そのときは治らなかった。それで大事をとって外事処に話し、構内の付属病院(右の写真。グランド端の左上の建物)へ連れて行って貰いました。一緒に行ってくれた専家担当者が「この人は日本人教師だ」と言ったら、医者が「ドウシマシタカ」と日本語しゃべったのでビックリした。
大学付属病院
 何でも埼玉県の方へ漢方の勉強に1年間行って来たばかりだと言う。中国の医者が漢方の勉強に日本へ行く?  これで二度ビックリ。

 今、漢方の研究は日本の方が上らしい。漢方薬も中国のは偽物ばかりで信用がない。中国の薬屋が原料を日本の製薬会社に送り日本製として輸入したものは信頼され売れるのだと、これは親しい薬剤師に聞いた話。それは兎も角、診察が終って出された薬に三度ビックリ。小柴胡湯と、名前忘れましたが感染症の薬。私、風邪引いたわけじゃないんだよねぇ。薬も信用できないから服用しなかった。そうしたら数日で治りました。

 万事がこんな風で、物事に基準が有るのか無いのかよくワカラン。でもおかしなもので、このいい加減さに慣れてくるとこれはこれでなかなか宜しい。気楽になれるんです。こっちも適当でいいということですから。これが中国のツボじゃないか。私、そう感じております。

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