38. 組織として見た場合
標語
ここは東部キャンパスの入り口。この写真は最近(04.10月)撮影したものです。
 これは前の「31.新本科生」に書きましたが、2期目に入り学院と私との窓口・担当者がZ前副院長に変りました。U主任じゃ何を聞いても碌な返事が返って来ない。院長に直接苦情を言った結果です。このZ前副院長(以下長くなりますからZ氏とします)は複数いる英語科外国人教師の窓口・担当者らしい。そこへ私をくっつけたということ。

 これは考えて見るとおかしい。いや、考えなくてもおかしい。不自然。日本語科には日本語科固有の問題があるわけで、だから本来日本語科の教師が窓口・担当者になるべき。しかし、院長が敢えてそれをしなかったということは、やはり日本語科に適当な人がいないということではなかったか。もう一つ考えられることは面倒くさかった。偶々私が少し英語ができる。ならばZ氏にくつつけちゃえ・・ということだったのではないか。そんな気がします。

 ともあれ、私としてはこれで抱えている疑問を解明できる。早速食事しましょうと申し入れた。場所は外賓楼の食堂。日本語科のSo先生にも来て貰った。私の英語は中学生レベルですから、込み入った話はできないのです。

 一番聞きたかったこと。「日本語科の学生は大学生としては学力が低いと思うが」。答えは「英語科は長い歴史があり本科だが、日本語科はまだできて間が無く、まだ専科だから」。「それにしてもひどい。少なくとも、1課目でも落とした学生は進級させないようにすべきではないか」。「いや、私は英語科の教師だから他の科のことは・・・」。ムニャムニャという感じ。要するに他の科に口出しはできないということらしい。

 それではと、少し質問の向きを変えた。「私の見るところ、科としての目標が無いようだ。例えば、卒業には日本語能力試験1級合格が必須とすべきではないか?」。これには「当学院は日本語能力試験の為にあるのではない」。ハッキリした答え。でも、じゃ何の為にあるのかという答えは無い。

 「教師の間で学年別、教科別に学生に要求するレベルのすりあわせが必要ではないか。そして、その基準に基づき未達者は進級させないようにするべきだ。その設定がないからレベルに達しない学生が3年生に在籍するなんて妙なことになる。そういう3年生を担当して私は本当に困った。」

 これに対する答え。「英語科では長年の経験に基づき、毎年度始めに縦横(学年・学科別)のすりあわせをしている」。「では日本語科にもそれをさせたらいいではないか」。「いや、日本語科は他の科だから・・・」。そこで「副院長は主任より上位者。指揮命令権があるんでしょ」。「我々は助言はできるが、干渉はできない」。

 結局、「日本語科は日本語科だけで運営すべき」と言っているわけです。そうだとすると、外国語学院としての目標なり意思は一体どうなのか。有るのか無いのかハッキリしないことになる。

 写真の標語をご覧下さい。「繁栄高等教育事業 促進民族偉大復興」とある。私の在任時にはこれは無かった。上師大は最近、創立50年の祝典を行ったらしい。おそらくその時に立てたものでしょう。新しい立派な建物も増え、キャンパス内の歩道なども整備され綺麗になっていました。祝典前には大学に関係ない市道の桂林路まで舗装し直したらしい。外面を綺麗にしたり標語板を沢山立てることは簡単です。それが悪いとは言わない。でも肝心なことは中身。「どうやって教育の実を挙げるのか」。それこそが要。そこに教職員のベクトルが向いていない。それが不思議でならない。

 Z氏は受け答え自体はハキハキしていて印象すこぶる良い人でしたが、対人問題になるとこのように逃げる。私は外国人。迂闊なことは言えないと警戒するのは分る。でも、日本語科の実態は分っている筈。それでも徹底的に知らぬ顔を通すというのは解せないことでした。考えられることはやはり保身第一ということ。他の教職員も同じ。外国語学院のレベルを上げる。ひいては上師大の評価を上げる。そんなことよりも、自分の地位の安全と栄達が大切。そういうことなのではないかと思います。
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