02.10.08  永定行きのバス
小さい土楼
 客家の土楼というと巨大な円楼か方楼をイメージしますが、こういう小さい物もあります。道中にて。
 
 10月5日。急に思い立って、というより「どうしようか」という迷いを振り切って、土楼見物に行ってきました。迷いというのは、国慶節中ですから混んでいて泊まれないとか、諸費用ボラレるのでは?・・・とか、まぁそんな心配です。でも思い立って実行しないのは気分が悪い。まぁ何とかなるべぇと、いつもの向こう見ずが勝って出かけることに。

 行く前は、土楼というのは精々2、3カ所に固まってあるものだというイメージでした。行ってみたらとんでもない。そこら中にある。「これでもか!」 「どうだ参ったか!」というくらいあります。広東省側も入れたら、その数おそらく何百にもなるのではないでしょうか。大小・方円取り混ぜてですが。

 まず厦門火車站斜め前の長途汽車站に。ここへ行けばバスがあると聞いていましたので。ところがいくら探しても「永定」という行き先が見つからない。永定は龍岩市に入る。仕方なく龍岩までの票を買う。64元でした。行った時間は9時前でしたが、既に9時30分発の票は売り切れ。10時発の票を買う。結構客が多いと見えます。
 (注)後で調べたところ、厦門からの直行バスがあります。末尾に記載しました。

 定刻を20分も遅れて出発。バスは大型ですが、道が悪くて揺れる。本も読めない。仕方がなくて眠っていました。途中山の中で1回トイレ休憩。全員外へ出されるのかと思いましたが、各自自由でした。更に行って突然高速道路に入った。凄い山の中です。普通こういうものは開けた所から次第に田舎へ延びていくものだと思うんだけど。まぁ、暫くは揺れずに走りましたが、それも30分かそこらで終わり、また一般道路へ。しかしこの高速道路、かなり長いトンネルを潜りましたから、おそらく道中一番の難所だけショートカットするため、新しい道路を作ったのかも。ともあれ龍岩には午後2時過ぎ着。所要約4時間でした。

 思いのほか早く着いたので、竜岩泊の予定を取り止め永定まで行くことに。汽車站外にはバイクタクシーが沢山沢山。予め用意しておいた湖坑と書いた紙を見せたら「あっちへ行け」と指差す。実は来る前、龍岩出身の人に「湖坑(フーガン)」という所の土楼が一番いいと聞いていたんです。ガイドブックは日本に置いてきちゃった。他には何の知識もない。ただこの二文字だけが頼り。

 「あっち」と指された方へ行きましたら、今降りた汽車站の門前。そうか、バスで行けということか。切符売り場の上に「永定土楼直達もあるよ」みたいなこと書いてある。そこで窓口で紙を見せた。係員は怪訝な顔。こっち向いているのは束の間で、隣とおしゃべりに夢中。後ろから何本も手が出て、そちらの票は売るのに私には首捻る。しょうがないので「永定」と二文字を追加しました。そしたらポイと票を投げて寄越した。14元。

 ゲートで「あれだ」と指されたバス(IVECO)に乗る。私は2列目に座った。私の後から乗ってきたおばさんが、1列目に座っている若い子連れの女に何か言っている。若い方が言い返す。おばさん激怒。こっちまで唾飛んでくる。多分「そこはワイの席やで。どかんかい」。若い方「そんなん勝手やんか」と言っているんでしょう。そこで私、自分の票を取り出してよくよく見てみました。確かに席番号が入っている。こらおばさんが正当なんじゃろう・・と成り行きを見てましたら、何と乗り込んで来た運転手がまぁまぁと割って入り、おばさんに私の横の席に座れと言う。おばさん納得しない。それを無理矢理押し込んでバスは出発。走り出しても暫く口論は続きました。その都度運転手が宥める。

 このバスは乗り合いで、路傍で待っている客をドンドン乗せる。だから席番号なんかに拘っていられないのでしょう。でもそんなら初めから席番号なんか印刷しなければいいのに。言葉が出来ればそう言っておばさんを慰めてやりたかった。

 走るうちに通路向こう側のおっちゃんが私に何か言う。「どこへ行くんだ」と言っているみたい。私、小型のリュック持ってますからね。観光客と踏んだのでしょう。そこで「永定 湖坑」と書いた紙を見せたら、「エー!」ってな感じで何か言う。違うと言ってるみたい。「我チンブトンなり」。そしたら手振りの説明が始まった。どうやら湖坑行くなら途中から別の道に入らなければ・・・ということのよう。さっき切符売り場で永定と書いたら票を売った。すると、これは永定行きで湖坑には行かないんだ。とりあえず「我明白」と答えた。この期に及んで騒いでもしょうがないですものね。私とすれば、大体の見当が合ってればいいや。どこか泊まれる所に泊まる・・ってことなんです。

 このおっちゃん今度は運転手に何か言う。二人で大声で話している。やがて何か話がついたらしく静かになった。こちら俎板の鯉。なるようにしかならないと静観の構え。
 長くなり過ぎますから、続きはまた明日。


 厦門悟村長途汽車站 (火車站斜め右前方)発  
  蘆下(土+貝)行き 高級中型 08:10  13:50  この2本があります。   

 (注)チケットを買うとき「永定」と言うこと。というのは、永定は終点の手前になり
   ますから。なお、終点までの距離309km、料金55元です。

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