03.10.07  火車20時間の旅
景徳鎮站
 景徳鎮の駅舎は建て替えたばかりのようで真新しかった。

古代人@厦門です。こちら今日は曇天。蒸し暑いです。

 Homma黄村鎮さんに教えていただいた古鎮群探訪に行って来ました。結果として全部は回れませんでした。以下にリポートします。例によって長くなります。興味のない方は即削除してください。

 9月30日11時30分。厦門火車站待合室入り口はごった返している。例によってみんな横から割り込んで来る。それを遮りながら入ろうとしたら、一人真っ赤なバックパック背負った若者の前に割り込む形になった。これはまずい。そこで「どうぞ」と道を開けたところ、「いえいえ、どうぞ」と言われたような気がした。「あれ、こいつ日本人かな?」。
 売店でパンを買ったりしてから硬臥車に向かう。指定の席に着いたら、なんとさっきの若者が対面の下鋪にいる。日本語で「どこ行くの?」と聞いた。通じない。日本人ではありませんでした。厦門で働いている中国人。
同室客
同室の客。右端がバックパッカーの若者。中の二人が黄山へ行くカップル。

 12:08定時に発車。上海では発車ベルは鳴らないが、ここでは鳴りました。普通快速というけれど、要するに鈍行。いやもう、時間が掛かること。12時間走ってもまだ福建省内にいる。山間部を走るからスピードが出せない。その上に単線ですから、反行列車との待ち合わせに時間が掛かるんですね。

 軟臥は密室ですが硬臥は開放されているせいか、同室の乗客の質問攻めには会いませんでした。反対にこちらが質問攻め。対面の若者はなんと同じWuyuan(Wuの漢字は出ない。yuanは源)に行くとのこと。キャンプしながら6日間で回ると言っていました。こういう旅をする中国人は珍しい。中鋪の若い男は対面中鋪の女朋友と黄山へ帰省するところ。上鋪の若い肉感的な女性は巣湖へ行く(帰る?)。巣湖って魚米の郷だそうです。この女性は文盲だった。対面上鋪の壮年男性は合肥へ。

 軟臥の客より少しレベルが下がる感じですが、その分気さく。私が「下鋪は昼寝が出来ないから嫌だ」と言ったら、中鋪の若者が「いつでも替って上げるよ」と言う。みんなが「これ食えあれ食え」と物を呉れる。親切です。中鋪の若者が黄山人というので「黄山在騙人很多」と書いてやった。知人が黄山でリュック一つ人夫に持たせて1千元も騙し取られたんです。そしたらその若者以外のみんなが大喜び。その若者を指差して「他是騙子」と囃し立てる。黄山若者は弁明に大童。「小荷物は1個20元だ」と懸命に釈明していました。

 「これは初めて言われた」ということが二つ。一つは対面の若者に「今、日本の製品は二流になった」と。その若者は港でコンテナの補修工をしている。補修工がなんでそんなこと言うのか分からない。「現在生産拠点都移転了海外」と言ったが、「違う。国内生産品も良くない」と主張する。仕方がないから「日本一流技術者都引退了」と書いたら納得していました。二つ目は上鋪の壮年男性が私を指して「正しい姿勢でキチンと座っている。日本人有修性」と。私、普通に座っていただけ。別に端座していたわけではないのに。これは意外でした。まぁ「日本人ミシミシ」なんて言われるよりはいい。

 夜はよく眠れませんでした。興奮した子供が大声を出す。通路側のかなりの窓が開け放し。中国人って外気が健康にいいと信じ切っているんですね。寒くて風邪を引きそうなのに閉めない。だから早朝6時には起きてしまった。窓外の景色はやはり福建とは少し違う。一番違うのは建物の屋根。福建の古い民家の屋根は棟が竜骨型。両端が反っている。江西は棟は真っ直ぐ。斜面が舟をひっくり返したように丸い。次に、稲。福建はまだ青々としていた。江西では刈り入れが始まっていた。福建の方が暖かいのに。品種が違うんでしょうか。

 煙突林立する景徳鎮には約30分遅れの08:30頃到着。「小心江西騙子」という黄色い声に送られて下車。駅舎は新築中で綺麗でしたが、駅前路面の汚いこと。埃っぽい。普通は格好つけたビル群が駅前広場を囲んでいるものですが、ここは素寒貧。目立つものは長途汽車站だけ。ここでバックパッカーの若者と別れ、長途汽車站でどこ行きの便があるかを確認。上海行きの便もあり、チケットはまず間違いなく買えるとのこと。これで安心してWuyuanに向かうことができる。

 ここで「紫陽鎮へ行くバスは?」と聞いたら、「どこ? それ」という反応。Wuyuanと書いたら分かった。火車站の裏側から出るのだそうです。「バイクで2元」と教えてくれた。そうそう。火車站出たら、バイクタクシーが寄って来てうるさかった。「Wuyuan行きのバス站は?」と聞いても教えない。「このバイクで行こう」と言う。距離も所要時間も値段の相場も分からない。そんなのにうっかり乗れるか! なお、タクシーもいました。中国では初めて見る小型車。ちょっと変った形をしている。よくよく見たら「すずきワゴンR」でした。重慶の長安自動車と合弁で作っているんですね。

景徳鎮の郊外ですぐこういう村を見ることができます。
古鎮の一つ
長途汽車站までしつこく付きまとって来たバイクに跨り、そのローカルバス站へ。日本と違ってこちらの火車站には跨ぐ、または潜る通路を付けてある所が少ない。大きく回り込み鉄道橋の下を潜って反対側に出ます。ローカルバス站は小さくて、紫陽鎮行きはすぐ分かった。発車間際のバスに飛び乗る。既に立ち客がいて座れないのは分かっていた。でも次のバスは10時だと言う。私、待つのが嫌い。結果的に、このバスに乗ったのが幸運を呼びました。
                                                     (続く)
TOP NEXT