02.10.07  広化寺と延寿橋
広化寺

 古代人です。メイ洲島の帰りに寄った所の話です。「媽祖本山」の話の続きとご理解ください。

 地元出身のC君は最初から「メイ洲島の帰りに広化寺へ寄りましょう」と言っていました。メイ洲島はたぶん期待に反するだろう・・と読んでいたみたいです。実際そのとおりで、媽祖信仰に無縁な私には、格別どうということはない所でした。

 広化寺はプー田の市街を外れた山裾にあります。たぶん歴史が古いのでしょう。福建仏教協会本部と仏教学院があり、寺域も広い。お堂も立派。若い修行僧も大勢見かけました。しかしここで一番印象深かったのは、境内の殆どの地面が石畳で覆われていること。更には、伽藍の柱まで石柱をかなり使っている。全部石でできた三重塔もある。さすが石材の産地。材料に不足しなかっただけではなく、木材よりも安く上がったからでは?と推測されます。

 もう一つ印象に残ったことは、「如何にもお寺らしい」ということ。丁度「おついたち」でした。本堂でお坊さんのお説教が。中に入り切れず外の廊下まで溢れた何百人もの老若男女が、お説教を聴いていました。また、回廊のあちらこちらに漫画風の説話が大きな紙に描いて貼ってある。おそらく修行僧が描くのでしょう。効果はともかくとして、前向きな姿勢を感じました。

 極め付き。このお寺は門票なし。私、中国で初めてタダのお寺を経験しました。「仏教は福建にあり」です。「寒○寺なんて・・」。いえ、独り言です。

 私がしきりに感心しているのを見て、C君が「古いものがお好きですか」と聞く。私「そう。何でも古い物のほうが味がある。かみさんも含めて」。彼は独身だから後半の冗談は通じなかったみたい。それなら古い橋にご案内しましょう・・ということになった。車でまた違う方向の郊外へ向かいます。

古い民家の間をくねくねと曲がる狭い道をかなり行った先に、それはありました。延寿橋というのだそうです。満々と水を湛えた約70~80米幅の緩い流れに架かっています。ちょっと見には何と言うこともないように見えます。しかし、それが宋代に作られた橋だと聞いて驚いた。それなら700年以上昔になります。
延寿橋
 全長が100米弱くらい。橋脚の間隔が各10米くらい。橋脚は船首の形にしてある。つまり水切り。橋板が何と、約50センチ角の石材。それも長さ10米くらいのものが5本、橋脚間に渡してある。僅かな隙間から川面が見える。ということは、下の支えは橋脚以外は何もないということ。
橋板
 この上を、さすがに自動車は通していませんが、人は言うに及ばずバイク、自転車、牛も渡っていました。何よりも一番感心したのは、横から見て橋脚の沈下が見られないということ。当然、上を歩いても橋板に傾斜はありません。真っ平ら。よほどしっかり基礎を打ってあるに違いない。私のような素人にも、宋代の石工技術の確かさが見てとれました。

 (注) この時撮ったのは銀塩写真でしたので、ここに取り込むことが出来ません。いずれ帰国しましたら、スキャナーで取り込んで掲載します。

 プー田の長途汽車站でチャーター車とお別れ。料金450元也。夜8時厦門着。食事して解散。この日の総費用計約1000元。4人で割り勘。各250元でした。
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