2. バンコク 屋台街 バンコクの屋台街。いろいろあって安いんですが、あまり衛生的とは言えません。

<4月27日>                                   
 羽田08:50発台北行中華航空(CI)107便に乗る。フランク永井の歌は「羽田発7時50分」でしたかね。羽田空港は家から近くていい。横須賀線で横浜まで30分。横浜駅から直通バスで30分くらい。家から1時間と少しで着きます。ここでは空港利用税を取られません。その代わり売店の品揃えが貧弱で、いつもの必携品小梅が見当らず。

 機内食に「そば」がついていました。それだけで嬉しくなる。単純ですね。台北でバンコク行に乗り換え。1年振りに台湾から帰国するというタイ人が大勢乗り込んで来ました。出稼ぎ先は今や日本からNIES諸国に移りつつあると実感。15時過ぎに無事バンコク・ドンムァン空港着。

 暇な時間帯なのかイミグレーション、税関共にスルスルと通過。今までは外の一般道路に出てタクシーを拾っていました。今回は時間に余裕があるので、バンコク・ファランポーン駅まで鉄道に乗ることにします。これは以前から一度やってみたいと念願しながら、到着が夜だったりしてなかなか実行できなかった宿題です。

 駅は目の前に見える。しかし、間に広い自動車道路と鉄路があって、直接そこを横断することはできません。空港ビル2階の真ん中辺から向こうの駅まで陸橋が架かっている。そこを渡って行くのです。まず、橋の入り口を探さねば。1階到着ロビーから2階に上がる階段はない。2階は中2階のようになっている。これではなさそう。3階出発ロビーから下りるのだろう。3階に上がり、この辺と目星を付けた所にあった階段を下りる。ところが2階への出口がない。結局、地下駐車場へ出てしまった。

 鉢合わせした警備員が「どこへ行くんだ?」と怪しむ。「station」と言うと大笑いして、「2階」と言う。その2階が分からなくて苦労しとるんだ。チクショウメ。また3階に戻り、INFORMATIONで聞いた。「こう行ってdown」と身振りで言う。言われたとおりに行くと、少し引っ込んだ所にエレベーターと狭い階段があった。これで1フロアー下りるんだ。先刻は建物の外側を探したから間違ったんだ。それにしても目立たない所にある。分かり易く表示しておいてもらいたい。バンコクは暑い。もうこれだけで汗ビッショリです。

 橋を渡り駅に下りる。面白いことに、階段は直接ホームに下りるようになっている。切符はどうするんだろう。ホームにはタイ人が一杯います。珍奇な動物を見るような目付きでこちらを見る。鍔広帽子をかぶりジーンズの上下。トレッキングシューズにリュック。更に肩掛け鞄を掛け汗ダクでヨタヨタ歩いてるから、どうしたって目を引くんでしょう。

 ホームから駅舎に入る。切符売り場の前には西洋人が二人。大男なので窓口が見えません。彼らの用が終わって横へどいた。前へ出て「ファランポーンWhat time?」。中の係員ニヤリと笑い、こちらに見えるようにボール紙を立てた。手書きの時刻表です。よく見ると次の列車は16時50分。あと50分もある。止めた。そんなに待ってられるか。

 また元の道を戻り、空港外の道路でタクシーを拾います。アンダーシャツが汗で濡れ、気持ちが悪い。お行儀なんか構っていられない。車の中で上を全部脱ぎTシャツに着替え。ホテルに着いてメーターが125B。130B出したらお釣りをよこさない。「5Bよこせ」と言ったが「メーターを戻してしまったからもう分からない」というようことを言う。いつもこれです。観光の宣伝に「タイは微笑の国」とかなんとか書いてありますが、そんなのまともに信じてはいけません。観光客相手の連中にはこういうのが多い。特に相手が日本人だと甘く見てかかってきます。
(注) 1B(バーツ)=3.5円

 夜。旧知のY氏、K氏とSukhumbitの小綺麗な店で食事。Y氏は(財)海外技術者研修協会(AOTS)バンコク所長。K氏はタイ日経済技術協会の日本語科主任。どちらの団体も私が会員になっている(財)アジア学生文化協会(ABK)系統の団体です。Y氏は今は所長ですが以前、国際交流基金の依頼でカイロ大学に2年間行っていた日本語教育の専門家です。

 店の若い女将は日本帰りとかで日本語が上手い。スチームボート(日本のしゃぶしゃぶ。ただし肉ではなく、海鮮や野菜類)、その他3,4品にビール数本で800B。安いのは結構だけれど、どうもタイの料理は何を食べてもその違いが分からない。辛いという印象しか残らない。辛さで素材の本来の味が飛んでしまうのです。それと、ビールが高くてまずい。種類はシンハとグロスターだけ。初めてタイを訪れた6年前から変わっていない。ことビールに関しては鎖国状態。なぜかはわかりません。まずいと言いながらも、近々K氏が結婚するとのことなので、それを祝って梯子。ホテルに戻るときは千鳥足でした。

<4月28日>
 朝、少し頭が重い。食欲なし。ホテル近くの貧相な屋台街に行く。似たような店ばかり。いちばん若い奴がやっている店に腰を下ろし、名古屋のきしめんみたいな麺を注文。具がいろいろ乗って20B。中学生くらいの妹らしいのが、飲み物が入ったガラス容器を指す。何か飲み物を取るのが普通なのでしょう。「甘くないのを」と言ってみたが分からないらしい。仕方がないから掌に少し垂らして嘗める仕草をしてみせた。兄らしいのが、味見をさせよとコップを妹に渡す。4種類全部嘗めてみたがみんな甘い。タイに限らず東南アジアではどこでも、飲み物は甘いと決まっています。女の子の顔を立てて適当に注文。氷入りで5B。

 卓上に麺に入れる香辛料がいろいろ置いてある。うっかり入れるとひどい目に遭いかねjません。一つ一つ掌にとって味見。一つひどく辛いのがあった。思わず「ウッ」と顔をしかめる。兄妹揃って嬉しそうに笑う。妹はすぐ、手を拭けと布巾をよこした。それがまるで煮染めた雑巾みたいな代物。触りたくなかったけれど、好意黙し難くそれで手を拭く。麺はサッパリした味。二日酔いには好適でした。ホテルに帰ってネパールのガイドブックを読む。

 正午。ホテルを出てタクシーを拾う。中年の運転手。空港と聞いて「200B」と言う。「ノー」と下りかかると、慌てて「メーター」と言う。初めからそう言え、この野郎。空港でメーターはピッタリ125B。お釣りが出ないよう、ピッタリ125B払う。ここまでで皆さんお分かりのように、タクシーなどはお釣りを寄越さない傾向があります。小銭は大切です。
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