2.リスボンの印象 S 兄 時差ボケでね。リズムが狂い、続編がなかなか書けない。雑用に追われているせいもあるんだが。ともあれ、午前2時というとんでもない時間に目が覚めたのを好便に、続きを書きます。

 なんでポルトガル? と、よく聞かれます。まぁ誰でもその種の動機って、そんなに明確には意識しないんじゃないか。小生も同じで、「ただ何となく」なんだけれど、強いてあげれば1.日本()との関係、2.中心から外れている国(小生世界の中心とふんぞり返っているような所は好きではない)、3.費用が安そう。まぁそんなところでしょうか。もう一つこじつけると、世界史の上で大航海時代の先駆者という燦然たる光を放つ存在だったのに、その後オランダ、次いでイギリスに主導権を奪われてパッとしなくなった。それは何故だろう? という疑問もあった。百聞は一見に如かず。現場を見るに限る。

 タクシーに28ユーロも取られて釈然としないままホテルに入る。フロントマンは毛色の変わった奴が来たな・・ってな顔で見る。いらっしゃいでもなんでもない。バウチャーを出したら無表情に部屋のキーを寄越す。ボーイの案内でエレベーターへ。これが面白かった。部屋のドアみたいなのを開けると中がエレベーター。仕切りが無いんだ。乗り込んで行き先ボタンを押すとスッと動くが、仕切りがないから壁から離れていないと危ない。壁が下へ下りて行くわけ。下りは(当たり前だが)壁が上がって行く。

 部屋は清潔だがちょっと狭かった。家内がトランクを広げる場所に苦労する。このあと泊まったところも大体そうだった。ヨーロッパってそういうホテルが多いね。ただ、ここは静かなのがよかった。

 朝食も非常に質素。イタリアもそうだったよね。パンにハム、チーズ、ベーコン、ソーセージ、スクランブルドエッグ、珈琲、ミルク、ヨーグルト。しかし、これでもこのあとのポルトとコインブラに比べたら豪華版だったよ。そっちへ行ったらパンと珈琲だけだったもんな。

地下鉄車両 地下鉄駅構内。駅ごとに絵が違う

翌日(26)は地下鉄で早速市中心部へ。泊まった所も市内なんですけど、ちょっと中心から外れている。近くに闘牛場がありましてね。ねぎ坊主頭の塔が立っているというちょっとエキゾチックな古い建物。工事中でクレーンが何本も立っていたんで写真撮りませんでした。失敗だったね。なんでも撮っとくべきだナ。デジカメ持って行ったんだから。なお、闘牛は315日からだそうで、我々は見られなかった。

 外出して最初に気が付いたこと。歩道も車道も小さい石を敷き詰めてある。つまり石畳。アスファルトはバスが走るような大通りだけです。これはこのあと、どの地方都市へ行っても同じだった。ただし、石がはがれている所も多かった。なかなか補修に手が回り兼ねているように見受けました。女性はヒール付きを履くと歩き難いでしょう。

 石も一色ではない。白がベースで黒が模様として入っている。おそらくこの国のどこかに石を大量に産する土地があり、人件費が安かったからこういう舗装が可能だったのでしょう。なお、白はリスボンの守護神のナントカ聖人を表す純潔の印。黒は同じくポルトガルだかどこかの都市の守護神、烏の色だそうです。

 地下鉄乗車駅はCampoPequeno。地下鉄の車両は上海と同じシーメンス製でした。ただし上海の場合、座席はステンレスでベンチ式だけど、リスボンはシートに布を使いボックス式です。乗り込むのも降りるのもゆっくり。上海みたいなラグビー状態は一度も見ませんでした。これは民度の問題でもあり、同時に人口の問題でもあるのでしょう。ガイドブックによれば、ポルトガルの総人口は1000万人だそう。東京都の人口より少ない。料金は1回券(simple)0.65ユーロ。邦貨換算85円です。これでどの駅へも行ける。回数券もありました。

ロッシオ駅正面 ロッシオ広場

BaixaChiadoで下車。ここは旧市街。ここから市中心部ロッシオ駅近くのインフォメーションまで歩く。乗り物全部の共通券を買おうということです。インフォメーションには女性の係員が4人くらい。リスボンチケット(四日券とか7日券)はここだが、一日券はナントカ広場のチケット売り場で買えとその場所を地図に書き込んでくれた。テキパキしているし親切で好感がもてる。隣ではフランス語でやり取りしている。おそらくここの係員は英独仏語が出来るに違いない。日本語できる係員も置いてもらいたいものだ。

 教えられたフェゲイラ広場はインフォメーションから近くてすぐに分かったが、チケット売り場がなかなか分からなかった。インフォメーションマーク「i」を探したからいけなかった。通行人に聞いて辿り着いた所はそんな表示は無い広場の一隅の黄色に塗られた小屋でした。この辺の事情に関するガイドブックの記述は正確ではありません。インフォメーションへ行けば万事解決するような書き方をしている。出版社が実際に行って調査していないんでしょうね。旅行者の情報を基にしている。だから100%信頼はできません。旅の十戒の一。初めての土地の初日はマゴマゴするものだと割り切るべし。

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