7. ポルトへ S兄 以下、町別に書いていきます。

 長距離バスでポルトガル第二の都市ポルトへ。高速道路を走ってリスボンから約
4時間の行程です。観光に力を入れているだけあって、バスも舗装も立派なものです。道中、沿道にユーカリの林が目立った。パルプ材として植林しているものと思われます。この木は痩せ地でも成長が早い。ポルトガルだからオリーブや葡萄が至る所に・・・というのはこちらの勝手な思い込みのようで、あまり見掛けなかった。やはりそれぞれの適地があるんでしょう。

ずっと農村みたいな土地を走っていたが、少し家が増えてきたなと感じたところで急に橋にかかる。車が渋滞して橋の上に止まる。眼下のドウロ川の黒光りする水面まで100米はありそう。橋は狭い。今にも壊れそうな感じがする。(写真)ドンルイス一世橋。 エッフェル塔を設計した人の弟子が作ったのだそうです。

正面には古いポルトの町並み。カテドラルの塔やドーム。小雨に濡れて風格があります。亀のような速度で橋を渡り、細い石畳の道をクネクネと曲がってやっとターミナルへ。ここでタクシーを拾い、家内が予め目星を付けていたペンサオへ向かう。地図で見ると大した距離ではないのだが、渋滞の連続で時間がかかった。イライラするものの片方では、こういう石造りの古い街では道路拡張が難しかろうと同情心も湧く。

当てにしていたペンサオは満室で断られ、またタクシーを拾って第二候補のホテルResidential  Paulistaへ。一々タクシーに頼りたくないのだが、土地不案内に加え荷物が多いから仕方がない。幾らも走らないですぐに着いた。ここは三星だけれどフロントが3階にあり、そこまで個人用みたいなエレベーターで上がる。部屋も6室くらいしかない。何か基準があってペンサオ、ホテルと名が違うんだろうが、この後移ったホテルも小さかった。ヨーロッパの古い町では、こういう個人経営のホテルが多いようですね。貧乏日本人としては小さいホテルの方が気楽でいいです。このホテル130ユーロ。断られたペンサオは25ユーロ。値段で名前が変わるのか?

ポルトガル人は傾斜地が好きなんだろうか。この町もドウロ川に向かって落ち込む急な傾斜地上にあります。川の右岸が町の中心。左岸にワイン工場が集中している。昔は原料の葡萄をドイツから輸入していたのだとか。いつごろからかドウロ川の上流で栽培できるようになり、今はその地元産を使っているそうです。国名のポルトガルはこのポルトから来ています。そして、ガイドブックによると「政治のリスボン。商売のポルト」ということで、ここの人は商売熱心なんだそうだ。これ、今読んだところ。昨日は町の図書館でポルトガル案内のVTRを借りてきて見た。ポルトの部分で「今商工会議所になっている建物はポルトガルで最初にできた証券取引所で、内部は・・・」と豪華な内装の部屋が写っている。家内と「いやぁ失敗したな。見落としちゃったな」なんて言っているこの間抜けさ。笑ってください。他にも見落としたものが一杯写っていました。もう一回行かなくちゃならんね。

教会の塔からドウロ川
 ガイドブックにある名所で一番近いのがグレゴリス教会。どうも高い塔がある教会には近寄りたくない。だが、教会を嫌っているとヨーロッパでは行く所が無くなる。仕方なしに行ったら果たして鐘楼があった。こんなの登りたくない。しかし、家内が登るのに下で待っているのも亭主の沽券に関わるしなぁ。やむなく登りました。きつかった。折角登ったのに、あいにくの小雨で遠くは煙っていてよく見えなかった。

教会近くのCafeで一服。店の前には物乞いの婆さんが網を張っていて、通る人に片端から手を差し出す。小生ポケット探って手に触った硬貨をやったが、なんとそれは2ユーロだった。婆さんチラリと金額を見て、ニッコリ笑って何か言った。思いがけない額だったのでは?  店の中から見ていると、この婆さん結構いろんな人と親しげに話をしている。地元の住人なんだな。この後、レストランや教会の近くで同じような物乞いをよく見かけました。リスボンでは地下鉄の車の中を回って来ます。こういう物乞いに共通して言えること。みんな小ざっぱりしています。汚くない。そして、お金を恵む人もまた多い。こういうところでもポルトガル人って優しいと感じました。

ワイン工場を見学するとワインをタダで飲ませてくれます。さすがに本場。おいしい。ここで一緒になったイタリア人に食事に誘われ、川岸のレストランで魚と野菜のミックスドグリルを。彼らのペースでワインを飲んでたら家内がダウン。ときどきそういうことがある。彼らは商用で来たらしい。東洋も中国まではよく行くとのこと。「日本へは?」と訊ねたら、「日本へは我々の収入ではとても行けない」と。そう言われると仲間外れにされたような気がして淋しい。家内は30分くらいで回復。別れるとき、「今度イタリアへ来たら連絡するように」と言ってくれた。

あの後ろに見る塔に登りました ワイン工場

 レストランを出たところからドロウ川クルーズに乗る。観光客が一杯。小生今回、新しいデジカメ(Konica500Z)を買って持って行った。だから他人のカメラにも自然に目が行く。やっぱり殆どが日本製だ。それもデジカメだ。スペイン人のグループがいた。「家内はフラメンコが踊れる」と言ったら忽ち手拍子で催促。家内満更でも無さそうに真ん中に入って踊る。いい度胸です。小生懸命に写真を撮ったんだが、デジカメはショット毎に充電に時間がかかり、満足なものが撮れずあとで叱られる破目に。30秒ほどと短いけれど、このカメラには動画機能もある。それに気が付いたときは後の祭り。とっさの場合にすぐ機能チェンジができるように修練しないと、折角の新兵器も宝の持ち腐れ

ドウロ川クルーズ スペイン人の中でフラメンコを踊る

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