2003:06:21  厦門いろいろ

鷺江賓館
厦門で一番古いホテル鷺江賓館。目の前がコロンス島です。
SARS看板
「SARSと戦おう」という看板。

 厦門へは定刻の10:40に到着。上海から浙江省を横断、更に江西省の一部を走って福建省境に至るまでに約12時間掛かる。まぁそれは距離からすればそんなものかなという時間。しかし、福建省に入ってから12時間も掛かるなんて、地図と見比べたら皆さん信じられないでしょう? きっと車両や鉄道設備が貧弱なんだと想像されるに違いない。でもね。実際に乗って見ますとね、こりゃのろいのもしょうがないと納得します。兎に角もう山また山。そんなに高い山ではないが、山容が険しい。沿海部に属していながら福建省が僻地と看做されているのも、一重にこの険しい山が中央との交通・交流を難しくしているから。

 そういう地形だと鉄道は大体川沿いに敷設される。何百キロもずっとトンネル掘るなんてことは不可能ですから。川は曲がりくねる。それに従って線路も曲がりくねる。だからスピードは出せない。走行距離も長くなる。つまりは時間がかかるのも仕方がない、ということです。

 厦門に着いたら男Bが、「誰か迎えに来るのか?」と聞く。土地不案内だろうから・・と心配してくれているんです。一度知り合いになると中国の人はとても親切ですね。私、厦門には半年居ましたから勝手は分かっている。そう言って、握手して別れました。駅改札を出るとき、検温がありました。

 厦門もやはり変化が激しい。蓮坂という些か風紀が悪いとされていた地帯が、ペロンという感じで全く何も無い更地になっていました。東京ドームが四つ五つくらい入りそうな面積です。中国はやることが早い。日本では出来ないことで、ホントそういう点は羨ましい。

 ホテルはその蓮坂の隣、蓮花路というところの厦融賓館。農業銀行の経営。電梯が無い。設備が古い。だから星無し。前に1泊80元で泊まったことがあります。私、五星でも星無しでも見る夢は同じ。安全かつ清潔でありさえすれば安い方がいいという主義。今回も80元で交渉しましたが、相手は「その後改装して綺麗にしたから100元だ」と譲らない。結局90元で手を打ちましたが、部屋に入ってみたら以前と全く同じじゃないか。何も変わっていない。マンマとしてやられました。まだまだ甘いですね。でも一旦商談成立した後は従業員はみんな親切。中には勉強のためにとパスポート見に来る従業員も。外国人の宿泊は珍しいみたいでした。

 ここのタクシーは初乗り8元です。初乗り料金内でかなりのところまで行けます。でも市中心部では交通渋滞が激しい。一つにはロータリー交差点が多いせいではないか。それが問題になっているようです。ともあれ、バスで行ってもタクシーに乗っても所要時間はあまり変わらないのです。ということでバスに何回も乗りましたが、初っ端にいきなり席を譲られたのには驚きました。若い高校生くらいの男の子でした。その後も一度、トントンと背中を叩かれて振り向いたらおばあさんが「向こうの席が空いたよ」と指差す。見ると席を立つ人が手招きしている。「いや私はいいから貴方座って」と押してやりました。ここではもしかしたら、市全体で敬老精神振興運動でもやっとるんかな? それとも外国人に優しくしようというキャンペーンか? とにかく厦門の人は上海の人より優しいです。

 厦門には按摩と足浴が沢山あります。足浴というのは所謂足裏マッサージ。でも足裏だけじゃなく、太腿から揉んでいきます。これやると、どういうわけか頭がスッキリする。按摩もいろいろあって相場は大体1時間50元60元ですが、私は1時間30元の盲人按摩を教えられてから専らそこを利用しています。30元でも中身は他と同じ。引けは取りません。足浴は大体どこも50元ですね。按摩と足浴。3日間の滞在中に堪能してきました。

 朝飯はホテルの近くの小吃店で、専ら稀飯というのを取りました。私お粥が好きなんです。だから最初「お粥ないか?」と聞いたら「お粥は無いが似たようなものはある」と。それが稀飯。要するに、何も入っていないお粥。こちらでは粥というと、ピータンとか何か入っているものをいうらしい。一つ勉強しました。上海に戻ってから気をつけて見ていたら、上海にも稀飯はありますね。

 ちょっと類似のものを分類整理してみますと、次のようになりますか。
粥 : 米粒の原型をとどめない。ペースト状になっている。ピータンなどを入れる。どうも元は南方の
    ものらしい。 
稀飯: 熱湯に米飯を投入したようなもの。米粒の形が残っている。他には何も入れない。漬物みた
    いなものや塩ゆで卵などを添えて食す。
泡飯: 青菜などを入れた薄味スープに米飯を投入したもの。入れるものまたは使う調味料によって
    バラェティが広がる。

 どういうわけか、下の二つは小吃店のメニューに載っていることが少ない。値段を高く設定できないからではないかと私は勘繰っています。

 昼飯と晩飯はいつも旧知の誰かと一緒でした。歓待は有り難いことではあるけれど、結果プクプクと肥っていくのがよく分かる。帰国したら減量しなくては。でも肥るのは簡単。減量は難しい。

 用件は簡単に済んで、19日朝8時に厦門を離れることに。帰りは飛行機です。この航空券にまつわる話がいろいろありまして、続きは「ナンダカヨクワカラン」という題でまた明日。 
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