10.03.07 クチャ
新疆ウイグル自治区地図
新疆ウイグル自治区全図。最初に載せるべきだったかもしれない。クチャは中央やや左です。なお現地の人は「クーチャ」と発音します。
 北京時間23時半にクチャに到着。カシュガルからの所要時間約8時間半。そうだ、書くのを忘れていた。カシュガルのホテル商務房でクチャまで火車にするかバスにするかを相談していたとき、係から「バスは現地時間で動いています」と説明がありました。ホータンで2時間も待たされた理由がこれでハッキリ分かりました。

 なぜクチャに寄ったか。ホータンでS氏と別れるとき、カシュガル経由ウルムチまでの行程中どこが観光適地でしょうか?と聞いたんです。クチャにはキジル千仏洞、スバシ仏寺跡など割に遺跡が残っている。あとはトルファンがよいだろうとのことでした。それでクチャに寄ることにした次第。

 駅前にはタクシーが2台。客が少ないのでしょう。改札を出た所で運ちゃんが荷物を引ったくる。前記商務房で勧められたクチャ大飯店へと命ずると、「あそこまで10元」と言う。行ってみたらやっぱり5元の距離でした。でも面倒だから黙って払いました。ホテルは140元。ここも老舗らしい。門からフロント棟まで結構距離がある。これは車に乗ってだからいいけれど、またそこから割り振られた客棟まで結構距離があった。そこは歩き。雨や雪だったらどうするんだろう? 部屋は今度の旅行中で最も広く、いい部屋でした。

 3月7日
 タクシーで出掛けます。まず火車站へ行って火車票を買う。ここでも駅前広場に入るのに警官が2元取る。交通警察の副業になっているのかな? 終わってスバシ(蘇巴什)仏寺跡へ。ガイドブックによれば町から東へ23kmです。
スバシ仏跡
1世紀に建てられた亀慈国の仏教寺院。クチャ河両岸に東西対称で建てられている。

(左右)こちらは西岸の遺跡。興味津々でやって来ましたが、ご覧のとおり今はただの土の塊。
寺院の名残
仏跡遠景
(左)こちらは東の寺院跡。遠景です。
(右)タクシーの運転手はウイグル人。「オレを撮れ」、そして「(写真を)送ってくれ」と言う。この男は漢語が話せまた漢字が書けたので、住所を書かせて帰国後送ってやりました。
ウイグル人の運転手
 こういう遺跡って考古学に興味のある人なら面白いかもしれませんが、私のような素人には面白くも何ともない。このあと別の場所の明代かに作られた烽火台を見に行く予定でしたが、土の塊を見てもしょうがない。急速にその気が失せ、早々に町に引き上げることに。このときタクシー車内で27度C、湿度9%でした。

 なおキジル千仏洞は町から75km。1日掛かりで行かないと無理とS氏から聞いていたので、最初から行かないつもりでした。こういう僻地の観光はグループで行く方がいい。一人では高くつくし、危険も伴いますから。

 クチャの町は小さいです。運ちゃんに命じてバザールとか公園とかを回りましたけれど、1時間も保たない。結局火車站へ。料金はメーターで120元。多分運ちゃんにとってはいい稼ぎだったのではないか。私を降ろして、その辺にいた連中に「この客は日本人で・・・」と得意気に演説を始めた。おそらく初めて日本人を乗せたのでしょう。おまけに私が磁石を取り出して方位を見たり、温度計で温度、湿度を計ったりしたのを見たからでしょう、「日本人は文明の利器を使う」みたいなことも言っていました。

 昨日ここまで乗って来た同じ列車に乗ってウルムチに向かいます。駅に着いたのが14時。発車が21時30分。実に7時間半の余裕がある。持参した文庫本1冊読んでもまだ時間が余りました。やっぱり烽火台を見に行くべきだったかな。
ウルムチ行火車票
(左)ウルムチ行き火車票。カシュガル−クチャより高い。それだけ距離があるということ。
(右)二層硬臥車は一室2段ですが、車両の両端だけは一層で3段です。下に車軸があるからここは二層にできないのでしょう。
二層硬臥車の端の客室
 一つ追記。新疆政府はここを石油基地にするんですね。スバシ遺跡に行く途中、備蓄タンクの建設工事が盛んに行われていました。
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