06.04.29 人懐っこさ
朝食の店
毎朝この店で豆腐花と油條を食べる。この人が作っているのは飯団。日本のお握り。私が行くと「オー来了来了!」と喜びます。

 今、日中政府間はギクシャクしている。それとはまた別に、ということは民間人としてという意味ですが、仕事の上で困ることが多い。中国人の物の考え方、仕事に対する姿勢などが日本人とは非常に違うのです。私、先日日本から来た人に「中国がお好きなんですね」と言われた。「いえ、違いますよ」と答えた。本音です。中国人と日本人があらゆる面で共通の価値観を持てるなんて考えられない。違い過ぎます。もし「お互い非常に違うんだ」と認識し合えるとしたら、それが望み得る最善だと思う。だから「中国大好きなんだろう」と見られることには抵抗を感じるんです。

 しかしそうは言いながらも、時々ですが「中国(人)っていいな」とか「面白いな」と感じることもあります。今日はそういうお話です。

<第一話。4月21日の出来事。> 
 先日、また飲み会に行きました。この前、席が取れなかった保羅酒楼です。行く途中豪雨に遭った。傘を買い、会場に急いだ。後で考えたら何も急ぐ必要は無かった。私が一番乗りで、メンバー全員が揃ったのはその2時間半後でしたから。ま、でも貧乏性だからしょうがない。これは死ぬまで治らない。

 店頭に少しでも庇がある所には大抵雨宿りの人が立っています。突然、一人の男が何か言って私の傘に飛び込んで来た。嫌も応もありません。「そこまで入れてくれ」ということでしょう。こういう場合、言葉は分からなくても意志は通じます。彼は道々何か言うんだけれど、どうも上海語らしくて私には聞き取れない。ま、しかし、「突然の雨で参ったな」とか、「それにしてもひどい降りだね」とか言っていたんだと思います。100米くらい歩いた先で彼は入って来た時と同様いきなり傘から飛び出し、そこにあった病院に入って行った。一言礼を言われたような気がします。

 彼が飛び込んで来る前から私、両腕と下半身は既に濡れていた。彼が入って来てもっと濡れた。でもそんなことはどうでもいい。それより、上海人のこういう遠慮のなさが面白いと思いましたね。まぁ悪く言えば図々しい。よく言えば臨機応変。いずれにせよ、井上@打浦橋さんがよく指摘される「中国では他人との間の垣根が低い」ということでしょうか。

<第二話。4月25日の出来事。>
 今日知人に頼まれ、上海駅に切符を買いに行きました。勿論上海駅の中に切符売り場はあるんですが、駅に向かって右側の建物でも売っています。向こう11日以内の全国切符と帰りの切符(3日以内返程と書いてあった)が買えます。すると駅内の売り場は当日売り限定かな? よく分かりません。ともあれ、駅内の売り場は混んでいたので駅右側の建物2階へ行き、首尾良く頼まれた切符は買えました。
 
 で、本題。買って廊下へ出た途端、そこにいたオヤジに呼び止められた。何か言うのだけれど分からない。得意の台詞「我外国人なり。チンブトン」と言った。しかし相手は食い下がる。「エンチン」と言っているみたい。手を目の方に持っていく。「エンチン」って何だっけ? ア、眼鏡。眼鏡をどうするの? 「貸せ」って言っているよう。眼鏡借りてどうするの? まぁ余りにも真剣なので貸して上げました。そしたら、一つの携帯の番号を懸命に読み取って、もう一つの携帯のキーに打ち込んでいる。

 読めたんですね。私、ヘー!って思った。眼鏡には度があります。誰のでも合うわけない。それが(多分)一発で合ったみたい。それにしてもこのオヤジ、自分の眼鏡無いのかな? いつも他人の眼鏡借りているんだろうか? いやいや驚いた。この前は傘の中に見ず知らずの他人が飛び込んできた。今度は眼鏡貸せ。融通無碍。この国の人はホントに面白い。こういう人達って私、嫌いではありません。

<第三話>こちらをご覧下さい。大分前の話です。
http://www.kodaijin.sakura.ne.jp/zakkan23.html

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