06.11.23 庶民の市場
庶民の市場
朝の8時半ころ。人を掻き分けないと入って行けない。昼前にはガラガラになります。

 職場の近くの天平路の市場です。盛り場徐家匯(東京なら渋谷みたいな所)の裏通り。数日に1回、ここでトマトや野菜を買います。野菜は陳元菜を買うことが多い。

 トマトは大きいのが三つくらいで3元だったり2元5角だったり。仕入れ値が日によって違うのか、相手を見て値を変えるのかその辺はよく分からない。スーパーで買うより安いから値段は気にしないことにしている。その代わり綺麗じゃありません。ウチに持ち帰ってから念入りに洗う必要があります。

 感心するのはお客の買い方。1個1個手にとって、ためつすかしつ嘗め回すように吟味する。こっちは多寡がトマトごときに・・・と思うんですけどね。そして「高い。負けろ」とやっている。負けろったってあなた、精々1毛単位。どうでもいいんじゃないか。でも主婦にとっては天下の大事なんでしょう。なんせ時間がゆったり流れている国。腰を据えて売り手とやり合っています。(注)「毛」は正式には「角」。「元」も一般に「クヮイ」と言います。字は塊かな? 2元1角を「リャンクヮイ イーマオ」と言います。

 陳元菜は最初、「オレ一人暮らしだからこれだけ呉れ」と5株くらい取った。そしたら、とんでもないと引ったくられた。何でか分からなかった。その内に、そんなンじゃ商売にならないらしいと分かってきた。元々が安いものなんでしょう。「それじゃ5毛呉れ」と言ってみた。手を振って断られた。しょうがないから「じゃ1クヮイ」。やっと売ってくれました。これがビニール袋に溢れんばかり。とても1回で食べられる量じゃありません。
 
 仕方がないから職場の女の子に半分分けて上げる。「有り難うございます」と礼を言われたのは最初だけで、2回目は「またですか」。3回目には「たまには肉とか蟹なんかどうですか」。日本じゃ陳元菜は立派な野菜ですが、こちらではこのように地位が低いです。

  トマトは血をサラサラにすると聞いているので、毎日1個は食べます。若いときは嫌いだった。味がありませんから。しかし健診で毎度毎度「コレステロール値が高いですね」なんて言われると、まずいのなんのと言っていられない。それと、これは食べるのに手が掛からない。そんなことで、いつの間にか食べないと何となく物足りない、忘れ物をしたような気がするようになりました。そう言えば、こちらの食事にはトマトスープ付きが多い。やはり医食同源の国。効用を経験的に知っているのでしょう。

 陳元菜は毎朝魚丸と一緒にスープにして食べます。毎度毎度陳元菜では飽きる。時にネギにしたり白菜にしたり。味の○のコンソメスープの素で味付けします。これがおいしい。不精者の私でも続くのは、このスープの素のお陰です。手間暇掛からずしかも失敗がない。大変便利です。なお、ネギは長葱。こちらでは一般的でない。スーパーでは売っていますが、こういう市場では目を皿のようにして探さないと見付かりません。

 こういう市場が段々少なくなっています。いわゆる都市開発のせい。この市場もいつかは無くなるのでしょう。


 MLのお友達、井上@打浦橋@上海さんからコメントをいただきました。

 「陳元菜」でなくて「青梗菜」です。もし、それが青っぽい菜っ葉であるなら・・・。

>  感心するのはお客の買い方。1個1個手にとって、ためつすかしつ嘗め回すよう

 なんせ、時間を掛けますね、こういうところの買い物では・・。まずは、物がイイか手に持ってチェック。菜っ葉なんかですと、重さを軽くするために、余計なところをちぎったりします。そして、いくらだと聞きます。1斤、2.6元だと言ってくると、あっちでは2.4元だ、とウソを言ったり・・・・なんだコレ、物がよくないよとケチを付けたり・・・いつも買ってんだから安くしろとか・・・ああでもない、こうでもないと遣り合って、2・5元で決着。

 重さを量るときもしっかり、チェック。もう、こういうときのやり取りは喧嘩ですね。どっちが勝つか負けるか・・・・。見てる分には面白いですが、私はやる気しない。

 しかし、やはり、こういうところでの買い物は年寄りが多いですね。上の写真でも年寄りが目に付きます。近頃の若い人は、苦手と言うか、こういうところで時間を掛けたくなくなって来てると言うか、スーパーでの買い物のほうに向かってるようです。

> なお、ネギは長葱。こちらでは一般的でない。

 長ネギは上海では一般的でないですね。しかし、北京人は大好き。生でボリボリなんてのもあります。私も北京では生でボリボリ、二鍋頭をチビリチビリです。

 そうそう、長ネギ生でボリボリは、山東人が良くやってますね。いや、何回かテレビで見たんですが・・・。

 我が家では長ネギ食うのは、私だけです。上海人は、あんな臭いもの食えるか、北京人は、ああいうもの食ってるから田舎モノなんだ・・・・・てことになるんでしょう。上海では「わけぎ」っぽいものなら食べます。勿論生で、ではないですよ。

 日本でも長ネギは関東、関西では、あまり・・・・と聞いたことあるような・・。

>  こういう市場が段々少なくなっています。いわゆる都市開発のせい。

 都市開発もそうですが、やはり、こういうのに時間を掛ける人が少なくなってきてるってのもあるんでしょう。

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