06.12.03 庶民の足
3号線
車内

 最近郊外の企業に出張授業があって、よく軽軌3号線に乗ります。この3号線は最初明珠線と言っていた。上海南站が南の起点。ほぼ北に向かって走る。上海体育館で地鉄1号線と交差。更に中山公園で地鉄2号線と交差。次第に東にループを描き、上海火車站で再び1号線と交差。ここで北転して魯迅公園の北方向、江湾鎮が現在の北の終点のようです。全線高架です。

 先日車内で下写真の自転車を持ち込んでいる乗客を見掛けました。午前11時頃でしたから車内はさほど込んではいなかった。だからか、誰もこれを異としない様子。私は驚いた。日本だったら折り畳んであれば兎も角、そのままでは改札を通れないのではないか。そもそも持ち込もうなんて考える人がいないと思う。この国は本当に何でも有りだなぁ。
 私と同じ金沙江路站で降りた。そうだ。今日はカメラを持っている。急いでバッグから取り出し、階段を降りているところと上の写真と2枚ほど撮りました。後ろからだから相手は気が付かない。悠々と改札を通り、これに打ち跨って走り去りました。改札には係員がいたけれど、何も言いませんでしたね。 
ミニ自転車
バイクタクシー
 何でそんなことをするのか。一言で言えばそれは「交通事情が悪い」からでしょう。私、今度郊外へ行くようになって初めて、バス停が交差点または地鉄(軽軌)站からかなり遠くに置かれていることに気が付いた。勿論それは交通渋滞を避けるためでしょうが、利用者は乗り換えるのにかなり歩かなければなりません。
 (写真)。金沙江路站のバイクタクシー。私も急ぐときは利用します。

 もう一つ問題がある。二つのバスが同じ路上を走っていて同じバス停に停まらない。こちらではバスのことを公共交通と言っています。私、初めはみんな市営だと思っていた。最近になってそうではないことに気が付いた。私が普段乗っている806は虹橋机場行きで、「空港交通公司」という会社の経営らしい。これに対し、大衆交通とか巴士交通とかいう会社がある。このどちらの会社も共通の特徴があります。タクシーもやっている。使っている車両が新しく、概して運転が穏やかです。早くに国営から民営へ切り替えて成功した会社なのではないか。

 で、何を言いたいのか。乗り継ぎが不便なんです。二つのバス路線が或る地点で交差する。そこにバス停があればそこで乗り換えが出来ると考える。それが自然ですよね。ところがドッコイ。そうは烏賊の金玉(無い)。乗り換えるにはOne stopくらい離れた別のバス停まで歩かなければならない。また「37.馬馬虎虎」に書いた946中山公園站行き。後日もう一度乗ってみた。これは延安西路站のちょっと手前の広い道にバス停があるにも拘わらず、そこには停まらない。終点の一つ手前定西路から延安西路站を挟んで終点まで、実に約3kmノンストップです。

 それは何故なのか。一停留所に停まるバス(路線)の数を交通当局が制限しているのではないか。ご存じのとおりバスの車体は長い。それが停留所に停まる時、縦に並ぶ。停車するバスが多いと停留所から後ろにはみ出るか、または停まっているバスの前に割り込む。すると割り込まれた方は発車できない。頭を抑えられた形になりますから。結局これが遅延、渋滞の一因になる。

 で、路線設定 → 認可申請のとき、同じ会社なら路線同士の便利さを考えるだろう。けれども別の会社のことは考えないだろう。それは利用者にとって非常に不便なことです。その辺は交通当局が調整すべき事項でしょうが、果たしてどこまで真面目にやっているか疑問。実際に私、バス2本(注)乗り継ぎのためにかなりの距離を歩かなければならないという目に遭っています。
 (注)806空港交通と44巴士交通。

 長々と書いてきましたが、まだ問題があるんですよ。例えば別の96中山公園站行き。中山公園駅前を通るのに、そこで乗客を降ろさない。ズーッと離れたバスターミナルまで行ってしまう。降りた客は来た道を駅に向かって歩くのです。混雑、渋滞を少しでも減らしたい。そういう当局の意思は分かるんですが、全体として利用者本位に考えられていない。当局の都合と運転手の利便本位に出来ているなぁ。そう感じます。だから冒頭の写真のように、鉄道に自転車を持ち込む人がいるわけです。

 最後に蛇足を一つ。中国ではバスの運転が乱暴。乗客は荷物扱い。人権なんてありません。これに比べたら日本のバスはお抱え運転手が運転するロールスロイスです。夢「高い」なんて文句を言ってはなりません。言ったら罰が当たりますよ。
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