06.12.20 ハード&ソフト
地鉄陝西南路駅
字がなければここが中国とは思えません。広告のモデルは西洋人だし。外人好きは日本以上。

 今、日本と中国両方で仕事している中国人の会社で社員を教えています。
 そこはIT企業です。(右写真)指紋で出勤を記録する社員。 これを見て「進んでいますね」と誉めたらその人がこう言っていました。「(中国は)ハードは急速に良くなってきているが、ソフトはそう簡単には良くならない。半世紀単位の時間が必要ですね」と。

 ここは外国を知らない上に政治最優先の国ですから、私は半世紀でもどうかな?と思います。政治最優先ということは、権力の都合が優先するということ。「法の下に万民平等」ではない。
また、合理性などは二の次ということ。
出勤記録機

 最近利用するバスの車両、地鉄のホーム、准海中路辺りに建つ新ビルなどの外観は先進諸国のそれに引けを取りません。この数年で格段に垢抜けしてきました。けれども所構わず痰を吐く、交通信号を守らない、乗り物に(降りる客の正面から)先を争って乗り込む。そういう悪習はチットモ変わらない。

 悪習と言えば収賄。ついこの前、上海市長が逮捕された。土地収用→再開発に絡んで巨額の不正があったとのこと。前主席の時代から党・公務員幹部の不正には死刑を含む厳罰主義で臨んでいますが、それでも一向に後を絶たない。そう言っちゃぁ何ですが、これはこの国の伝統、固有の文化ではないか。絶滅は不可能。そんな気がします。
自動販売機
 しかしながら、この頃こういう自動販売機をよく見掛ける。まだホームやビルの中ばかりですけれども、まぁこれは進歩ではないか。また、バスの中で老人に席を譲る若者が結構います。これは5年前、上師大時代には滅多に見られなかったこと。慢慢地ながらソフト面でも少しは改善・進歩が見られる。これは評価すべきでしょう。


 掲示板のお友達「貧乏人さん」にコメントをいただきました。

 この人は両国で仕事をしているから判っているんでしょうね。中国で何かのキャンペーンをやっても政治の風向きで直ぐ変ってしまう。ハードは全体主義国家だから銭さえ出せば直ぐできるが、ソフト面は永遠に変らないと思いますよ。

 技術と銭だけふんだくられて退散した中小企業の経営者を少なからず知っています。こういう事は余り新聞も雑誌も取り上げませんね。

 土地収用にからむ収賄のネタは尽きません。こないだも上海一の富豪といわれる人物周正毅がつかまりました。前市長の陳良宇がらみで! 周は静安区の「東八塊」呼ばれる約8ヘクタールの開発予定地の使用権を不正取得した。陳前市長はそれを庇い、かつ公金を不正融資した。

 周はここの住民に、立ち退きした住民を新しいアパートに優先的に入居させるとの条件を出したが途中で此れを破棄し、何の補償もしなかった。怒った住民が陳情したが警察に拘束され、10月半ばには郊外の金山の旅館に監禁され、それが今も続いてるそうです。

TOP  前頁 NEXT