07.01.10 中国の教育−3
女の子が積極的
散歩中に見かけた光景。ローティーンのようでした。こういう面は急速に開放的になってきています。

 今日は「振る舞い」と云うんでしょうか、英語でbehaviorの話です。それが教育とどういう関係があるの?と言われそうですが、知識を与えるだけが教育ではありません。礼儀作法を教えるのも教育の内です。

 <欠伸(あくび)と居眠り>
 授業中に欠伸の多いことは地方と都会、大学と企業と培訓、どこでも同じです。極端な話、男も女も河馬みたいに大きい口を開けてする。恥じらいなんて微塵もない。そこで時々私言うんです。日本では口に手を当てる。そして横を向いて欠伸を噛み殺すんだ。それが話者に対する礼儀だ・・・と。ところがそう言われてもどうもピンとこないらしい。みんなキョトンとしている。それが失礼に当たるとは感じていないんですね。日本でも「出物腫れ物所嫌わず」と云います。「所構わず」だったかな? それと同じ生理現象ですから、欠伸して何で悪いの? ということでしょう。

 欠伸を相手に見せないようにする。噛み殺す。これは抑制、自制です。つまり我慢。我慢は苦痛を伴う。それが価値あることでなければ我慢は出来ない。人は先ず生存を、次いで財を成すことを望む。財を成しその誇示に飽きた後、もう一つ上の次元は?と求めるのが優雅・洗練ではないか。衣食足りて礼節を知る。そうなって初めて欠伸はタブーになる。優雅・洗練は恒産と教育がなければ獲得出来ない。財を成した初代ではダメ。二代目、三代目になって初めて達する境地でしょう。

 考えてみると過去の中国でそういう層、いわゆる士大夫はホンの一部だった。大多数はその日暮らし。優雅、洗練には全く無縁の存在だった。ましてや新中国では大逆転で労働者・農民が社会の主人公。更に文革で知識人は殆ど罪人扱い。上品な振る舞いそれ自体が迫害の対象になった。その時代からまだそれほど時間が経っていない。この国では社会全体として優雅・洗練を考える時期に未だ達していないのです。だから学校でも家庭でも、欠伸は噛み殺せなんて教育はしていないに違いない。

 居眠りも多い。これも大学、企業、地方、都会の別を問わない。ただ培訓は少人数で教師にポンポン当てられるから少ないかな? 居眠りには2種類ある。一つは教師の話が理解できないから。もう一つは聞いていなくても後でリカバリー出来ると自信があるから。これは横着というやつ。どちらにしても前の晩の寝不足がベースにあります。私は居眠りに気がついても叱りません。怒ってもしょうがない。眠って損するのは本人ですから。

 小・中・高校で居眠りがあるのかどうか。またあるとして、教師はどう対応しているのか。これは私知りません。あるとすれば高校くらいからでしょう。大学ではありますよ。こちらをご覧下さい。
 http://www.kodaijin.sakura.ne.jp/daigaku9.html

 で、つくずく思うこと。中国人て欲望に非常に素直です。食べたいときに食べ、寝たいときに寝る。居眠りといっても堂々と突っ伏して寝ます。よく言えば天真爛漫。悪く言えば傍若無人。案外こういう生き方、我慢しない生き方の方が健康的なのではないか。そういう気がします。

 長くなるので一度切ります。

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