07.01.28 冬のパックツアー
錦江飯店北楼の写真
錦江飯店ロビーに掛けてある北楼の写真。セピア色。昔撮ったものですね。外観は今も変わりません。

 今日は珍しく晴。室内で12度。まぁ真冬としては暖かい方でしょうが、寒がりの私にとっては寒い。エアコンはある。けれども冷房専用。こちらの人は冬でも窓を開けて暮らす。「冬は暖房」の感覚それ自体が無いみたいです。

 さて今日の話題は旅行です。24日に日本から家内が妹を連れてやって来ました。私の宿は不動産屋用語で言うと「二房一庁」でしたか、2寝室ありますから二人くらい楽に泊まれます。それなのにパックツアーで来た。3泊4日。ホテル、観光(上海、蘇州)、全食事付きでお値段が39,800円。

 お値段サンキュッパには別に驚かない。正月明けのこの時期、どこの旅行社でもこの位ですよね。何年か前に福岡の親戚がやって来たときのツアーなんか29,800円だった。2泊3日でしたけれど。今回「ホテルどこ?」と聞いたら「錦江飯店北楼って書いてあるよ」。これにはビックリした。

 錦江飯店は五星です。南楼、北楼とありますが、北楼は昔は外国要人の定宿だった。7年前に上海歴史散歩の会で一度中を見せてもらったことがあります。要人用のフロアはホテル規格ではない。どういうことかと言うと、廊下がこちらの端から向こうの端まで見通せるような造りではないのです。お邸風の造り。勿論内装もヨーロッパ調で素晴らしい。
北楼ロビー
 お隣の旧フランス人クラブ(今は花園飯店)との間に秘密のトンネルまである。ニクソンが泊まった時、当時クラブに住んでいた毛さんはこのトンネルを通って会いに来たそうです。つまり同じ五星でもここは格式が違うのです。そんな所にサンキュッパで泊まれる。ヘーッ!
(写真)1階が半地下になっている。上海歴史ガイドマップ(大修館刊)によると重みで沈下したのだそうです。

 到着の晩ホテルに会いに行きました。流石に家内達の部屋は普通のホテル規格でしたが、しかし広い。 ベッドの他に3〜4人ならミーティングができる程のテーブルが置いてあって、それでも窮屈と感じない。
洗面台
(写真)高級感漂うバスルーム。これでサンキュッパ!
バスタブ
 機内食しか食べていない。空腹だというのでホテル真裏の避風塘へ。食事しながら聞いた話ですが、ガイドがバスの中で「上海の夜は危険だから絶対外出しないように」と言ったとのこと。何ちゅうことを言うか。ここでは夜一人歩きしていてもまず危険を感じることはない。ガイドは勿論中国人。それは十分知っているはず。何でそんな嘘を吐くのか。上海は安全といっても、交通事故の危険はある。お客が事故に遭わないようにという配慮かな? いや、本当の狙いは買い物をさせまいということではないか。

 翌日は市内観光。豫園とか新天地。まぁそこはいい。あと博物館と言うから上海博物館かと思ったら翡翠の店だった。他に百均みたいな店にも連れて行かれた。誰も何も買わなかったそう。ガイドの策略は功を奏さなかったわけです。安いツアーは必ず土産物屋に連れて行かれる。そういう店の物は割高と皆さん先刻ご承知なんでしょう。

 そうそう。同行の他のお客さん達は前夜空腹で参ったらしい。外出はダメと言われている。ルームサービスを頼もうにもメニュウが読めない。関東の人は臆病なんですね。それとも純情と言うべきか。これが浪速のオバタリアンだったら構わず食べに出ちゃうでしょう。皆さん朝食の開始と同時に食堂に雪崩れ込んだそうです。

 観光の方はパッとしなかったけれど、食事は錦江飯店は勿論、他でも良かったようです。豫園では緑波楼で昼食。夜は帝龍海鮮(南浦大橋真下の船餐庁)で上海蟹と、三晩目が小天鵝で四川火鍋。ただし上海蟹はタッタ一杯。それも他の料理が沢山出た後で出てきたとか。考えていますね。

 私、二晩目は買い物と按摩に足浴、三晩目は外灘の夜景と南京東路の案内。大童でした。こういうときチャンと付き合っておかないと後が怖い。効果はありました。義妹が「仕事辞めないでずっと上海に居て。また来るから」と言う。家内も妹が大喜びだし、同行の他のお客にも羨ましがられて満更でもない。けれども私、春節には任期満了で帰国します。この上海便りも書いてもあと1編くらいでしょう。
   
 今度上海へ来るときは、私もこの時期このツアーを利用することにします。観光はガイドにチップやってパス。丸二日間をフリーに使う。チップや食費出したって自分で飛行機チケット買うより安いですから。

  井上@打浦橋さんからコメントをいただきました。VIP常宿は中楼でしたね。私、井上さんとご一緒に見学したんですが、いつの間にか記憶がずれていました。

 3・4年前は、たしか南楼は格落ちのホテルだったような・・・。格安ツアーは南楼だったはずです。

 しかし、なんといっても錦江で一番格調が高いのは中楼です。VIPは中楼のようです。ニクソン大統領も、田中首相も・・・。花園飯店(昔はフランス倶楽部・・・日中国交回復の頃は錦江倶楽部)からの秘密のトンネルは中楼に繋がってるようです。私、このトンネル入ったことあります。

 中楼の偉容は下記をご覧ください。タップリ、なめるように撮りました。「茂名路を行く、錦江飯店・中楼はやはり格調高い」

http://4travel.jp/traveler/dapuqiao/album/10099932/

 なんとなく、ブロマン(上海大厦)に似てるでしょう。上海歴史ガイドマップを引用します・・・。
 1935年に華懋地産公司によって建てられた18階建ての高級アパート。パーマー&ターナー事務所設計。当時流行のアールデコ調の摩天楼建築。左右にセットバックした段々状の屋上と高さを強調する立面の垂直線が特徴的。外壁は茶色の化粧煉瓦貼り。1972年の日中国交回復にあたって訪中した田中角栄首相もここに宿泊した。

 こう見ますと、上海大厦(ブロードウェイ・マンション)にも似てるような・・・。

 ブロードウェイ・マンションはサッスーン財閥配下のシャンハイ・ランドインベストメン卜社が所有し、設計も同社の建築部がしたということですが、パーマー&ターナー事務所の設計と言う説もあるそうです。

 この中楼はグローブナー・ハウスと英語名が付いていましたが、中国名は峻嶺公寓と言ったらしいです。正に、当時としては「峻嶺」だったんでしょう。「高さを強調する立面の垂直線」と言うのがハッキリ分かります。

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