00.11.24  朱家角
放生橋
 この橋の向こうがたぶん朱家角なのでしょう。兎に角、観光の中心はそちらです。

 上師大外事処の招待で朱家角に行きました。カナダかどこかの提携大学から短期講座の先生が二人来た。その人達と他の英語科の外国人教師達をここへ案内するについて、私も誘ってくれたのです。

 朱家角は上海市内西方のギリギリの所。もうちょっと行くと江蘇省に入る。名前の由来は「朱家のコーナー」ということでしょうか。中国にはこういう家名のつく名前が多い。有力者がその昔石壁を巡らして邸を構えていた。石壁が取り壊され外の地域と区別がつかなくなっても、地名として残っている。この朱家角の場合は水路が石壁の代わりだったのではないか。上海の徐家匯なんかもそうですね。

 上の写真を撮った所に池というか水槽みたいなものがありまして、そこに魚が入れられています。亀もいたかも知れない。雀の籠もあったかな?  もう大分前のことなのでハッキリ覚えていない。で、観光客にそれを売る。買った人は亀や魚は水路に、雀は空に放つ。それが先祖の供養、或いは自分の罪滅ぼしになる・・という設定。近くにお寺があるわけではない。どうしてそこにそういうものがあるのかわかりませんでしたが、兎に角そうなっていました。

白壁
 私、ここへ行く前に周庄へ行っています。周庄に比べるとここは無名です。でも行ってみましたら、ここの方が印象がよかった。まず観光客が少ない。次ぎに、建物が上等。白壁が多く、典雅な感じがする。
屋根付橋
 右の橋なんかもいい感じでしょう? 角の中に、ここの出身の昔の映画女優の記念館がありました。そこを除いては、特にこれといった目玉があるわけじゃありません。そういう意味では物足りませんが、昔の中国を偲ぶには周庄よりこちらの方がずっとよい。

遊覧船
角の中を一回り見て、入り口の石橋の所まで船で戻りました。セメント製の船です。外国人の一人が何でセメント製なのか聞きました。案内役の外事処員は「政府の命令で」と説明していた。
商店街
 それは木材節約の為だと思います。中国を旅していると当然日本との違いを色々感じるわけですが、その中でも一番強く感じるのは緑が少ないこと。特にこの上海周辺では樹木が少ない。大木なんて殆どありません。木造船を造るにはどこか他の地方から木材を取り寄せなくてはならない。しかし、中国全土どこへ行ったってそんな木がふんだんにあるなんて地域はありません。そもそも内陸部は降雨量が少ないから木が育たない。にも拘らず煮炊きその他の用にドンドン切っちゃう。

 98年頃、長江が氾濫しました。あれも上流の四川省奥地で木を切り過ぎたのが原因だと政府は言っている。話が横道に逸れますが、九寨溝も木を切りに入った業者が「凄く綺麗な谷があるよ」と伝えて有名になったのだそうです。あんな奥地まで伐採の手が入っているのです。どこの国でも、治山治水には山林保護が至上命題。中国政府もそのことを認識し出したのでしょうね。最近は退耕進植だったか、盛んに「斜面に畑を作るな。植林をせよ」と号令しています。

 上の右の写真は、橋の手前にある商店街です。狭い意味の朱家角の外にある。明か清かの時代そのままの造りだそうです。ここで面白いと思うのは、家の表扉は厚い、そして丈の高い、巾が30cmくらいの一枚板を何枚も並べる式になっている。丈夫な木造船を造るに十分な板です。船に使うのは規制できても、古民家に使うのは規制できないということでしょうか。

 売っている物に豚の足の関節と茹で落花生が多い。落花生は殻付きのまま茹でてあります。外事処の人は「これがここの名物なんだ」とお土産に沢山買っていました。

 ここは上海市中心部から公共バス(青浦行き)でも行けます。上海から一番近い水郷です。上海へ行かれましたら、一日割いて、是非お立ち寄りになるようお勧めします。(04.04.07記)
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