01.05.13.  泰山ってどんなとこ
泰山山頂
 泰山頂上。夜明け前にはご来光を拝むべく人が群がるそうです。

 ロープウエーの料金は45元。ゴンドラの扉が自動的に開閉する新式。標高差はおそらく4〜5百米くらいだろうが、上までたった10分かそこらで着いてしまう。途中、山頂の寒さに備えて冬物の下着を着込む。すれ違うゴンドラの客が、こちらの裸を見て笑いながら下りて行った。残念。すれ違いでなければ拝観料を取ってやるところなのに。

書の洪水

 ロープウエー終点から南天門まではほぼ平坦。ちょっとした壁という壁には書というのか、文字が刻んである。日本にいたときは、「いつか泰山に登って、王義之の書などを見たい」と夢見ていた。ところがいざ来て見ると、多過ぎてまるで感動しない。「過ぎたるはなお及ばざる如し」。


 南天門からは登りが多くなる。少しだが風があり、やや寒い。冬物を着込み、歩いていて(運動をしていてという意味)丁度よいくらい。途中、いろいろな店があり、店頭で軍隊用の防寒オーバーコートを貸し出している。料金幾らか聞くのを忘れたが、どのみち借りるのは殆ど中国人だから、そんなに高くはないと思います。物売りの連中はみんなこれを着込んでいた。一日外に居ると冷えるのでしょう。若者の健脚なら頂上までの所要時間30分くらい。私の脚では1時間かかりました。なお、山頂の標高は1,545米です。


 頂上には道教の祠があり、ちょっと下がってホテルが2軒ほど。他にも石碑/石像などがありますが、どれもどうということない。下界を見回しても、精々見えるのは山麓くらいまでで、遠くは霞んでいてよく見えない。これは大陸の特徴ですね。

 神憩賓館(三星)に入って値段の交渉。標準房580元が300元にまで下がった。ここでA氏と相談。彼の意見は、時刻はまだ午後の3時。明朝の日の出を見るまで何もすることがない。もう一つ、部屋には勿論バスも付いているけれど、おそらく風呂には浸かれまいと、これは私の判断。水は天水頼りだろうから。それで下山することに決定。

十八盤

 またロープウエーで下るのでは芸がない。折角来たのだから、南天門から彼の有名な十八盤(画面右)を下ることにした。下りなら楽だろう。ところがこれがとんでもない間違い。初めの升仙坊までは目が眩むような急勾配。ということは、石段の幅が狭いということ。つま先が段からはみ出るくらいに踏み出さないと、踵が後ろの段につっかえる。つっかえると体がつんのめる。危ないのです。だから、手すりにつかまってソロリソロリと下る。

昇仙坊

 対松亭辺りで足がちょっと変になり、朝陽洞辺りでは膝が言うことを聞かなくなり、ちょっと曲げるとガクッと腰が落ちる。仕方がないから膝を曲げずに真っ直ぐにして下りる。足が棒になるというのはホントですね。そのうちに足だけオートマチックにドンドン下りて行く感じになり、体が止まらなくなった。これは危ない。転んだら最後、まず止まらないよ。A氏は達磨さん体型だから余計危ない。一番下まで行っちゃうな。A氏も不安になったらしく、下りながら「どうしますか。最後まで行きますか?」と打診を始めた。自分からギブアップするのは口惜しい。初めは曖昧な返事をしていたが、やっぱり命には代えられない。中天門まで行ったらバスがある。そこから再びバスに乗ることにした。

 上から下(登山口)まで全長9kmで7,412段あるとか。南天門から中天門までだと、おそらく3000段くらいでしょう。要した時間は1時間40分くらいでした。半分でもそんなにかかります。全部歩くことはお勧めできません。完歩できたとしても、後の疲労が大変。

 下りでもそんなに大変なのに、登ってくる人が随分といました。特に驚いたのは老人の多いこと。娘や孫らしき人に付き添われたばあさんなんかが登ってくる。上に着くまでには日が暮れるんじゃないか。どうするんだろ?と人ごとながら心配になった。尤も、所々に駕籠かきが結構いる。区間の決めがあって、一ブロックにつき70元と看板に書いてあった。いよいよとなったら、その駕籠に乗るのでしょう。商品、食料品などもみんな、強力が天秤棒で担ぎ上げている。それを見ると、山頂の物価が高いのは仕方がないと自然に納得がいきます。

 下りのバスは15元。上りより1元安いというのが面白い。運転手は上りのとき我々に「降りろ」と言った奴。覚えていたと見えて、こちらの顔を見て「やぁ!」と笑った。私が言葉ができたら、ここで「さっきは何で降ろしたんだ?」と食い下がるところだが、残念ながらそんな超高級な会話はできない。もう口を利くのも億劫。どうでもええワ。はよ帰ろ。

 大衆橋に戻り、黄色のバンタクシーを拾ってホテル探しにかかる。まず最初に「歩き方」のトップに載っている華僑賓館(三星)に行く。建値580元が300元になったが、部屋が古くて狭いからやめ。そこから棒になった足を引きずりながら、2軒目の新大都飯店(二星)へ。ここは結構広い部屋なのに220元。値切ったら160元になった。相手が弱気なのは改装中である為。これは重畳とここに投宿。しかし、安いものにはやはり問題がある。お湯が十分に出ませんでした。途中で水になってしまうんです。だからお風呂には入れずしまい。その代わり、足裏マッサージ50元を30元に値切り倒してやった。

 夜食は外の快餐店で。山東省の食べ物の特徴。安い、味が濃い、量が多い。ホテルへの帰り道、美容店に入り、洗髪とマッサージで10元。終わって店員と二言三言話したら、「お客さん広東人?」と聞かれた。私は日本人離れしているのかな? 上海でもよく道を聞かれるしなぁ。これホント。1日に1回は聞かれる。しっかりした人物に見えるらしい(と自分では信じている)。そういうのって、隠しても現れるんだよなぁ。

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