10.03.20 錦渓と不動産バブル
水郷錦渓。
{シ定}山湖の畔を走り大観園の横を通り昆山市に入った辺り。
 一昨年中国中南部7省1直轄市旅行をランクルでご一緒したA氏が「一部屋空いているからどうぞ」と言って下さる。ご厚意に甘えてお宅に転がり込みました。地下鉄2号線{シ松}虹路の近くです。ある日、誘われてランクルで近郊の錦渓へ出掛けました。いわゆる水郷です。

(左)途中で立ち寄ったお寺。たまたま何か行事をやっていた。黒服は在家信者でしょう。坊さんは脂ぎっていて、中には暴力団みたいなのも居た。概してあまり修行者という感じはしません。
(右)お寺の庭の花。日本にもある花ですね。
(左)お寺の横{シ定}山湖の畔で漁師の舟。

(右)錦渓の看板。

 この錦渓に来たことで、私は上海市と蘇州市の間の水郷を殆ど回ったことになります。観光地化している水郷で未訪問地は浙江省烏鎮だけになった。
(左)大体どこの水郷にもこういう橋がある。定番ですが、でもどこの橋も趣があっていい。

(右)家並みも似たりよったり。後でこの王記茶館に寄ります。
(左)観光船。船頭はみんなおばさん。漕ぎながら歌を歌う。いいアルバイトなのではないか。乗客もデジカメを持っている人が多い。豊かになった証拠。
(右)茶輔でゆっくりお茶を楽しむ。A氏はよくこの店に来るらしく店主と顔馴染みでした。

 おばさんのアルバイトと言えば、通りを散策しているとき、たまたま5〜6台のミシンを置いて縫製をやっている家があった。早速A氏が覗き込んで労働条件を聞く。A氏は機械部品工場の経営者なので賃金相場に関心があるのです。相手はおばちゃんでした。朝9時から夜の10時まで働いて月2000元。休みは月1回とのこと。随分ハードだと我々は思う。で、あんたはどうなの? 「ハイクーイー(まぁまぁ)」という答え。

 こんな安い給料で満足している人が沢山いるんだから、当然日本では町工場が消えていく。大手メーカーは困る。下請けをやってくれそうな処を探し探した挙げ句、遙々上海のA氏のところへ何とかしてくれと頼んでくる。A氏はそれを断るのに苦労しているそうです。一々それを引き受けていたらパンクしちゃうのだとか。

 ここから導き出される結論はただ一つ。安さで勝負していたら生き残れない。 
(左)帰途に目撃。今やったばかりの事故。トラックと新車。原因はおそらくトラックが横から一時停止せずに出た。乗用車の方は下り坂でスピードが出ていた上に前方を見ていなかった。その証拠にブレーキ痕がない。乗用車のドライバーはおそらく死んだでしょう。
 中国人は小道から大道に出る時(自転車でも自動車でも)一時停止しません。だから歩道を歩いていても横丁の横断には注意が必要です。
(右)塀で囲まれ門にはガードマンがいる別荘団地。画面向こうの外れまでそうです。これが殆ど無人。カーテン無し、家具無し、エアコン室外機無しだから外から見てもすぐ分かる。こういう団地というか分譲地、マンションが郊外には非常に多い。
 投資で買って値上がりを待っているのか、それとも売れていないのか分かりません。いずれにせよ現況は不動産バブルと囁かれている。バブルが弾ければ、中国版リーマンショックが起こるでしょう。

 「中国は着実に力をつけている」と囃されているけれど、実は経済でも交通でもこういう潜在的な危うさを沢山抱えています。投資や旅行の際には細心のご注意を!
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