10.03.22 浙江・景寧
浙江省南部の地図。ペンで囲ってある所を見てください。
 今回私とA氏の他に中国人が二人同行している。一人は(A氏の会社の)運転手。もう一人は通訳と道取り役のM氏。この人は一昨年のランクル9千キロ旅行にも同行した。元は新聞記者で今は写真家とのこと。昨夜A氏はM氏に「明日は泰順に寄って麗水に泊まろう」と言った。M氏は「はい、分かりました」と答えた。

 車は高速道路を一路温州に向けて走る。晴れてきてポカポカと暖かい。気持ちが良くて後ろの席で私とA氏はうつらうつら。温州を過ぎた橋東という所のSAで昼食。このSAはできたばかり。餐庁のレジの子がひどかった。レジスターがあるのに使わない。一々紙に菜の単価を書いて足し算する。時間が掛かるから長い行列ができる。誰かが文句言ったら何やら昂然と反駁する。私には何言っているか分からなかったけれど、向こうに理屈があっても客本意の態度ではない。ケッタイな話です。

 昼食が終わりまた走り出した。道路標識に「麗水7km」とあるのに気がついた。A氏に「もうすぐ麗水ですよ。泰順には行かないのですか?」と聞いた。ここでA氏、初めて道が違うと気がついた。猛然と怒る。そりゃそうだ。自分が寝ていてもコースを間違えないようにとM氏を連れて来ているんですから。本来は福建、浙江省境の分水関という所で左折しなければいけなかった。脳天壊了なんだなぁ、この人。昨夜のA氏の指示を忘れちゃったんだ。

 また元の道を戻るのは気が利かない。路傍の警官に「泰順に行く道があるか?」と聞いたら「有。但し道は良くないよ」。「じゃ行こう」ということになって、左の方向、山中に分け入ります。そこは青田県という地点(上の地図参照)でした。

 暫く清流沿いの渓谷。何か日本の景色に似ている心和む風景。突然ダムの堰堤が現れた。脇には発電所を作るらしい導水管用の堰堤もある。まだ発電機を据えてないから、これはできたばかりのダム。中国もその気になればこういう水力発電の適地がまだまだある。石炭が国内にふんだんにあるから火力発電をエネルギー源の主力として二酸化炭素を旺盛に吐き出しているけれど、やっと地球温暖化、環境保護に関心を払うようになってきているんだな・・と思わせる光景でした。
 
(左)堰堤から先は険しい山道。満々と水を湛えたダム湖の縁沿いに上ったり下ったりの繰り返し。舗装したばかりの良い道。ただし落石が沢山あった。直撃受けたら即死です。

(右)古い部落と整地した土地。水没世帯用の土地でしょう。
(左)途中の部落で見かけた教会。この辺キリスト教が入っている。建物が真新しい。補償金が入った信者の寄付で新築したのでしょう。

 大きいダム湖でした。細長いんです。元の渓谷の形そのままに折れ曲がっている。この湖域を離れるまで実に4時間を要しました。高速では走れませんから。
 湖域を離れたらすぐに景寧という町に入った。時刻は午後5時。ここから泰順までまだ可成りある。やむなく今日はここに泊まることにします。地図を見ると県級行政中心のマークになっている。こういう所はまずまずの町で、まずまずのホテルがあります。

(右)夕食に入った快餐庁で。点滴受けている子供を抱いて入って来た客。この後この人、片手で棒を持ったままもう一方の手で食事していた。こういう神経は私らどうも理解できん。点滴するっつたら大事じゃないのかねぇ。
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