00.06.25  青 島
青島站
 青島火車站の旧駅舎でしょうか。尖塔が洒落れています。


 チンタオ。ご存じのとおり、ここはドイツが中国に干渉し割譲させた土地です。だから古い市街はヨーロッパ風。ドイツ人がここで作ったビールがTsingtao Beer。中国を代表するビールです。第一次世界大戦でドイツが敗れ、ちょこっと参戦した日本が漁夫の利でここを譲り受けた。敗戦まで海軍が要港として使っていました。ヨーロッパ風。海軍。その二つが重なって如何にもハイカラな感じがする。一度行ってみたいものだとかねがね考えていました。

 もう一つ動機があります。学生時代の友人に敗戦で青島から引き揚げて来た人がいました。厳密に言うと先輩。おまけに東大にストレートで入った秀才。だから私が友人なんていうのは烏滸の沙汰。ですがこの人は偉ぶらない人で、鈍才の私を対等に扱ってくれます。この人の弁護士事務所創業20周年記念のパーティーに招ばれたとき、亡くなった中村八大が来ていました。聞くと青島の小学校で同級だったとか。彼の作曲した歌は明るくて歌い易く、そして垢抜けしている。そのとき私、青島の風土が彼のセンスを育てたのかも・・と感じたんです。

 どこの旅行社だったか忘れてしまいましたが、広告を見てツァーに一人で参加しました。上海からです。夕方浦東発の飛行機に乗る。その時点ではバラバラです。青島空港について初めてツァー編成になる。30人くらいいましたでしょうか。外国人は私だけでした。
 バスでホテルに向かいます。道々朝鮮語の看板が目につく。黄海を挟んで対岸は朝鮮半島。そのせいでここには韓国企業、韓国人が沢山いるようです。右の写真は翌日市内の公園で撮ったものです。休日には韓国人同士このように集まって団欒するんですね。
韓国人のリクリエーション
 二泊三日のツァーでしたが、なんか間延びするような旅行でした。あまり見る所がないのです。例えば下の海水浴場へ行く。そこで1時間自由行動。次ぎに旧市街を見下ろす高台へ行って、また「1時間ご自由に散策してください」と、まぁそんな風。
第二海水浴場
 海水浴場は幾つもあるらしい。海辺の建物が昔のものですから右が一番古い所でしょうか。第二の方は広かったですね。私、日本でこんなに広い海水浴場見たことがありません。ああ、能登半島に一つありましたね。
石老人海水浴場
旧市街
左が旧市街。やはり趣があります。しかし今はここはもう市のほんの一部分。街区は外に向かって大きく拡がっています。右は港。でも貨物港は別にあるようでした。向こうに退役したフリゲートが係留されています。
港
 私は一人でしたから、ホテルでは上海人男性と同室でした。ガイドもこの同室男性も英語はダメ。でも意志の疎通は何とでもなる。観光中の集合時刻、場所は筆談で確認。同室の男性が夜遊びに出て行くときも、身振り手振りで何を言っているか分かりました。

 帰途につく前にお土産屋に連れて行かれた。ここで貝柱を買いましたが、これがひどい代物。日本に持ち帰りご近所にお土産として差し上げたところ、あとで「何かのまがい物を型で抜いた物でした。変な匂いがするのでウチでは捨てました」と言われました。MLにそのことを投稿しましたところ、返ってきたのは「私は町中で海鮮を買ったけど、まともな商品だったよ」という反応ばかり。そのお土産屋だけが悪質だったのかも知れません。

 しかし、中国で物を買うには相当な注意が必要ということですね。安ければ偽物の疑い濃厚。高ければ暴利を貪られている。ホント大変です。

 空港は市街からかなり遠い。そして、狭くて薄暗い。チンタオというハイカラなイメージとは対極の貧相な建物。今、新しいビルを造っているそうですが。この旅行の感想としては、「わざわざ行く所じゃない」という一言に尽きます。烟台に行くからついでに寄ってみようか・・。或いはその反対くらいで丁度良いのではないでしょうか。(04.04.09)
 TOP