01.07.08  麗  江
麗江新市街
「ここは麗江です」と言っても誰も信じないでしょう。でも本当なんです。これは新市街。
 大理から麗江への道路もよく整備されています。次第に高度を上げていきますが、危険な感じがする所はない。この辺に住んでいる人達はおそらく少数民族かと思いますが、道行く人の服装は普通。だから特に異郷、或いは秘境に近付きつつあるという感じはしない。麗江市街に入ったときはビックリしました。昆明へ逆戻りしたのかと錯覚するような景観。上の写真をご覧下さい。道路は片側3車線もある。でもやっぱり田舎。右前方高層ビルの向こうはもう野っ原。街はそこでプッツリと切れている。自動車なんかご覧のとおり、稀にしか通りません。狭い国から来た私から見ると、この道幅は見栄以外の何ものでもない・・・ように感じられます。

 この麗江の売りは古い町がそのまま残っていること。行ってみますと、入り口に大型水車だの江沢民の字で「世界文化遺産 麗江古城」とある石壁などがありますが、それを過ぎればすぐに昔のままの家並みになります。道は石畳。メインの通りの家々はみんな土産物屋になっちゃっていますけれど、変にいじっていませんから、全体としてはいい雰囲気です。遠路遙々やって来た期待を裏切りません。道脇には水路が通っていまして、これは生活用水になっている。住民がここで野菜などを実際に洗っていました。

 水路と言えば、これはNHKの放送で見たんですが、町の一番高い所の水路を月に一度だったか或いは二度でしたか、石板でせき止めて水をわざと溢れさせるんですね。言うならば人為的洪水。町にはなだらかな勾配があります。溢れた水はその勾配に従って自然に流れて行く。それが町の通りの大掃除という仕掛け。その場所に行ってみますと、当たり前の話ですが確かにその石板を落とし込む仕掛けがある。フムフム、なるほど。これか。何だかバカみたいですけれど、そのとおりの現場を見て何となく嬉しかったのを覚えています。

 ズーッと隅の方まで歩いて行きました。トンパ族の画家の画廊だとか、コーヒー屋などがありました。外国人観光客目当てでしょう。その画廊に入りました。なんか西洋でもない、東洋でもない。不思議な、しかし明るくて躍動を感ずる絵が並んでいる。たまたま画家本人がいまして、私が熱心に眺めているものですから売れると思ったのかな。寄って来て色々言うんだけれどこれが一言半句も分からない。筆談に切り替えた。「気に入ったか?」。「ウン。なかなかいい」。「買って行け」。「高過ぎる」。実際高い。小品でも1000元。チョットしたものは3000元もする。結局買いませんでしたが、写真撮っておけばよかった。画廊で写真はまずかろうと遠慮しちゃったんです。

 町の一隅に「木氏居宅」とかいうものがあって、屋敷とその裏山に有料で入れるようになっている。その裏山に登れば古城全体を俯瞰できます。でも再三申しますように私、坂や階段を登るのが苦手。家内だけ行かせて、私は門前で待っていた。家内が戻って来て「素晴らしかったわよ」と言う。今このHP作っていて、あの時登って写真撮っておくんだったと後悔しきりであります。登るったって大した距離じゃなかったんだから。でもその時は、将来こうしてHP作ることになるなんて、本当に夢にも考えていませんでした。

昔のまま家並み
 民家の門の中を覗きながら歩いていますと、所々でおばぁちゃん達が麻雀をやっている。栄養の関係でしょうか。みんな小柄です。その服装が面白い。人民服時代の帽子。日本の「ちゃんちゃんこ」そっくりの上着。それにたすき掛け。みんな同じ格好。そのたすきも十文字に掛けています。最初は何か実用上の必要であったものが、いつの間にか装飾になっちゃったのだろうか。こういう民族色はずっと残してほしい。そう思いました。
 夜、民族音楽演奏会に行きました。これもガイドが「どうですか」と聞きに来る。九寨溝で魅了されましたから、「また今度もきっと・・・」と期待して行った。ところがこれは期待外れでしたね。あいにくの雨で寒いうえに1時間くらい待たされた。建物が古くて雨漏りがする。やっと開演したら、何か同じような曲ばかり。踊りはないんです。
トンパ族の音楽会
 正倉院御物みたいな楽器を棺桶に片足突っ込んでるような老人達が演奏する。ホンの数人若い人が混じっていました。曲の合間に司会者が中国語と英語で長々としゃべる。時々面白いことを言うらしく笑いが起りますが、私の英語は中学レベルですから、長い話は分からない。つまらなくて途中で出て来ました。下は上海へ戻ってからMLに投稿した旅行要約の一部です。
 
<気温>  昆明が標高1,980米。中甸で回った所の一番高い地点が3,900米。実に
     約2,000米の標高差があります。迂闊にも「一年中常春」という触れ込みを信
     じて軽装で行った為、麗江で風邪を引きました。ジャンバーとかセーターの用
     意が必要です。


 ホテルまでちょっと距離があったのでタクシーを掴まえた。ホテル名を書いたメモを見せたらスンナリ行きそうもない。そこへまた寄って来た別の客と一緒なら行くと言う。雨も降っていることだし、承知して相乗りしました。料金幾らだったか忘れましたが、田舎じゃこれくらいのことは仕方がないですね。無事に戻れれば良しとしなければ。
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