03.10.28  身近の危険
散水車
 この位置から約500m先まで中央分離帯として鉄柵が切れ目なく立てられてる。その真ん中辺の人が反対側に行くとしたら、250m×2の遠回りをしなくてはならない。

 古代人@厦門です。このところMy HP開設に乏しい精力を注いでいたため短信までは手が回りませんでした。取りあえず一段落しましたので再開致します。

 今日は題しまして「頭上の敵機」に「眼下の敵」。エッ! それ聞いたことあるっていう方は相当なお年ですな。前者はグレゴリー・ペック。後者はロバート・ミッチャムにクルト・ユルゲンスでしたか。いえいえ、中国に今そんな戦闘がある訳じゃありません。簡単に言えば足元の危険、身の回りの危険です。

 初めての中国滞在のとき、江蘇省でしたけど、7室もあるマンションをあてがわれた。寝室以外は全部タイル張りでした。夏はいいけど冬は寒かった。しんしんと足元から冷気が這い上がってくる。それも骨を噛むような冷気でした。耐え難かった。木材が少ないからタイルを使うのか、それともステータスを示すために使うのかよくワカランのですが、一般に中国では床にタイルまたは大理石を使う。

 今の部屋も寝室だけフローリングで、バスルーム、キッチン、ベランダ全部タイル張りです。しかしまぁ亜熱帯といってもいいくらいの土地ですから、冬は一応寒いったって大したことない。これは昨年経験済み。セーター着て暖房が欲しいなんてのは精々2週間くらい。外出する時も風が吹かなければコートは要らない。

 問題は水。ああ、これは室内の話です。水を流して掃除します。或いは水をこぼす。すぐ拭いておかないと危ない。滑るんです。白タイルの上なんて水が残っていても見えない。ここで足を滑らすと洗面台の角に頭をぶつけて一巻の終わりなんて事にもなり兼ねない。そういう危険があります。マンションの廊下も掃除夫が水を流して掃除する。そこを通る時は注意して歩かないと足が滑ります。

 歩道を歩く時も足元に注意していないと、時々タイルが剥がれていたりして危ない。剥がれていなくても浮いていて、雨の後そこを踏むと泥水が噴き出して足元やズボンを汚す。

 歩道上に駐車スペースがあるんです。ところが歩道と測道の境界が鉄柵で仕切られている。駐車したい車は向こうの横丁から歩道を走って来るんです。
歩道のタクシー
 もっと危ないのは自動車が走ってくる。歩道をですよ。いえ、嘘じゃありません。これは証拠写真を付けておきます。なんたって何でも有りのお国ですから。私なんか「警察は一体何してんの?」って思うのですが、ここの人はそんなこと露ほども思わないみたいで、自動車と一緒に悠々と歩いています。

 次は余所見歩行。これは日本でもあることですが、どうもこちらの人の方が程度がひどい。道路上でもたまにありますが、一番多いのはスーパーの中。品物見ながら歩きますでしょ。周囲の人を全く気にしないんです。皆さんどうも自分を中心に世界が回っていると思っている節がある。例えば通路の真ん中にカートを置きっ放しで品定めなんかしている。他人が通れないなんてことコレッぽっちも気にしない。で、空身ならまだしも、あのでかいカートに品物を満載してるのになんかにぶつかった日にゃ怪我する。ぶつかってもまず「ゴメン」なんて言う人いません。私がちょっと触れた程度で「対不起ア」なんて言おうものなら、まるで異星人を見たかのような目付きで私を見ますからね。だから私、転ばぬ先の杖。いつもぶつからないように注意して歩いています。

 まぁぶつかることを気にしないということは、つまりは他人との接触を気にしないということ。乗り物に乗る時も、乗ってからも人と体が触れることを気にしない傾向があります。これはやっぱり、人口が多いことと関係があるんだろうと思っております。そんなこと気にしてたらこの国では生きていけないもの。それが分かるまでは、この国の人はみんな「見当識失調か?」と疑っておりました。

 次はまあそんなに大きな危険ではないんですが、どうも人権無視ではないかと思われることが幾つかあります。一つは、エレベーターのドア。閉まるのが早過ぎる。もう一つは、横断歩道の信号。赤に変るのが早過ぎる。エレベーターは来たらすぐドアを押さえておかないとすぐ閉まる。信号の方は青になった途端に歩き出しても、まだ向こうに着かないうちに赤に変る。極め付きは、大きな道路で500mもの間、横断歩道が無い区間が随所にある。その間ズゥーッと側道と車道、中央分離帯に鉄柵があって、人が横断できないようにしてある。これはひど過ぎる。だから時々鉄柵を跨いで渡っている人を見掛ける。こればっかしは私、見る度に「無理もないナ」と同情しています。

 アメリカはよく「中国には人権がない」と非難します。私なんか「テメーんとこの人種差別を棚に上げてまあ勝手なこと言うもんだ」といつもオモットル。中国に同情的です。でもですね。出よう、或いは乗ろうとする時に、エレベーターのドアに両側からガチャンと挟まれたりすると、「やっぱりアメリカの言い分にも一理あるかな」と一瞬思ったりしますね。

 頭上の危険についてまでは未だ神経が行き届きません。そこまで気にしてたら街歩けない。そのうち、エアコンが落っこって来るかな?  ホントはお金が降って来るといいんだけど。
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