03.11.18  日本語能力試験-1
問題集
 最近3年度分の実際の試験問題を日本から持って来ました。11年度分まではこちらで出版されています。

 古代人@厦門です。今日は曇り。無風。室内ですけれどTシャツ1枚です。

 このところ仕事が忙しくなり(クラスが増えた)、またHPのメンテに追われたりで、短信を書く余裕がありませんでした。いや、有り体に言えば材料が無くなったんですけれど、今日は無理して捻り出したなけなしのタネで行きます。題は「言葉に見る日中文化の違い」。エヘン。たまには高級な話もしませんとね。

 本題に入る前に、私が働いている職場の説明をしておきます。こちらの大学の英語の教師がアルバイトで始めた社会人相手の外国語学校です。外国語学校と大きく出ましたが、実は英語と日本語しかやっていない。日本語は細々。殆どが英語のクラス。創立後5年だそうですが、日本で言うとTOEFLみたいな試験対策に力を入れ、その種の試験代行資格も取って伸びてきたらしい。生徒数は1200人と言っています。でもそれはホントかどうか。なんせここは白髪三千丈のお国ですから。しかし教師は殆ど大学の先生または院生で、「学校」の認可を取っています。これが大きな強み。昨年半年働いた別の所は、繁盛はしていたけれど「学校」ではなかった。他の所もみんなそうでしょう。看板は派手ですが、中身は実にいい加減な所が多い。

 日本語の方はやはり大学の日本語の先生(中国人)が一人で細々とやっていた。厦門は石材の産地。主として日本に輸出しています。石材だけではなく日本向けに雑貨、野菜などを扱っている所もあり、また日本から電子部品、自動車部品などを輸入している会社もある。日本人観光客も多い。要するに日本と関係が深い。従って、日本語学習の需要が旺盛。日本語コースを拡充するには教師が欲しい。それで前の所を半年で辞め帰国していた私に声が掛かった。

 そういう背景なので生徒は殆ど社会人ですが、10%くらい留学希望の大学生もいます。たまに日本の漫画が好き、日本文化が好き・・なんて無目的で来ている生徒もいる。性別では80%が女性です。

 さて本題です。私は日本語能力試験(国際交流基金主催)の4、3、2級受験クラスの聴解と、日本語初級2クラス、計5クラス受け持っています。この日本語能力試験対策の授業をやっていて面白いことを発見した。「前から日本語教師やっていて何で今頃?」と思われるでしょう。実は私、この能力試験対策のクラスを持ったのは初めて。今までは社会人相手の初級と大学で中上級、ビジネス、日本文化を教えていて、能力試験対策クラスは持ったことがないんです。

 で、主題の面白いこと。当然のことながら、狙う級が上になるほど生徒の能力(習熟度)は高い。勿論、級が上になるほど試験問題も難しくなりますから、得点で比較すればクラスが上だからといって差は出ません。まぁ正解率50%がやっと・・という生徒が多い。2級の合格ラインは60%ですが、それをクリアーする生徒は少ない。それをレベルアップするのが私の仕事。

 2級対策クラスにいきなり昨14年度の問題をやせてみた。成績は芳しくなかった。それで、自信を持たせようと考えて、次に3級の問題をやらせてみた。当然得点は高くなります。ですけれども、中に殆ど全員が正解できないという問題がある。で、3級の問題ですから当然、3級対策のクラスにもやらせます。すると、やはり同じ問題で殆どの生徒ができない。いや、そこだけ捉えると3級の生徒の方が僅かながら良くて、2級の方が悪かったりする。と言うことは、そこには言葉の習熟度とは異質の問題があるということになります。大きく言えば文化、習慣の違い。

 それはどのような問題か。思い出すままに順不同で言いますと、「道順を聞く」、「やりもらい」、暦を見て「いつ出来るか(会えるか)」、「電車の事故でどうしたか」、「交通に関すること」、それから「気候・風土に関する問題」、etcです。

 前説だけで長くなっちゃいました。続きはまたこの次に。なお、4級の話は出しません。「ご飯を食べました」というところを、「たばこを食べました」なんて言う子がいる。まるで話にならないものですから。
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