03.11.20  日本語能力試験-3
食事の選択
 3級の問題としてはフレーズも長く、ちょっと難しいかな・・という問題。でもみんな正解でした。 
健康にいい
 これも3級の問題。まぁ易しい問題ですけれど、全員正解はなかなかないことなんです。

 古代人@厦門です。今日は晴。暖かい。相変わらずTシャツ1枚です。

 もう少し「出来ない問題」を続けます。電車の事故がよく出て来ます。例えば、女「昨日は電車の事故で大変でしたね」。男「ええ」。女「それで会社へは?」。男「駅の前からバスが出ましたので。丁度電車に乗るところだったんです」。答えは1.電車を長く待った 2.バスに乗った 3.電車にもバスにも乗らなかった 4.(何だったか忘れました)。

 こういうのは全滅とまではいきませんが、可成りの生徒が出来ない。なぜ分らないのかを突き止めないと対策の立てようがない。ですから「どうして分らなかったの?」と聞くんですが、だいたいハッキリした答えは返ってこない。「よく聞こえなかった」。「もう覚えていません」という風です。同学の前では面子を気にするのかな?という気もするんですが、私としてはそれでも聞かないと仕事にならない。いつもコレという答えが返っこなくて困るんです。

 私の推測では、まず「電車の運行状況」なるものがピンとこないのではないかということ。厦門には電車はありません。火車は日に何本かという運行。しかも通勤用ではない。通勤はみんなバス。バスが事故ったって、精々遅れるくらいのもの。それにバスが一時間に一本なんて事はない。田舎でもかなり頻繁に走っている。だから日本で通勤時間帯に電車が止まったらどうなるかなんてイメージできっこない。

 次に、ダイアログは「バスが出ましたので・・・」と後ろを省略している。日本人なら「それに乗りました」と即座に理解します。こちらの人はそういう省略話法に馴れていないのではないか。ハッキリ言わないと分らないのでは。

 細かく言えば「乗るところだった」もキーワードなんですが、それは分らなくても上の省略部分が分れば正答は出来るはず。うがった見方をすれば案外、日本人の何が何でも職場に行くという習慣を知らないから出来ないのかもしれません。電車が止まったら休めばいいジャンか!ってな感覚。そんなこと言うと叱られるかな。

 ピンとこないのも仕方がないという問題。絵なし問題で、女「スケートに行かない?」。男「こんなに寒いのに? スキーなら行ってもいいよ」。女「スキーだって寒いのは同じよ。それにこの辺じゃ出来ないでしょ」。男「うん。じゃ行こうか」。答えは1.スキーに行った 2.スケートに行った 3.スケートもスキーも行った 4.スケートもスキーも行かなかった。

 厦門では雪は降りません。山の方ではたまに降るようですが、積もるところまではいかない。だからスキーは勿論、スケートって単語を知らない。私が黒板に絵を書いたら「ああ」と理解した。そんなですから当然、この問題は全員枕を並べて討ち死です。「こういう問題が出たらそれはもう出来なくても仕方がない。捨てなさい」と私言っているんです。南国の人には酷な問題です。

 出来ない問題ばかり書きましたが、よく出来る問題もあるんですよ。それは食べ物に関すること。写真を見てください。男と女のカップル。場所はレストラン。ウエイターが注文を聞く。女「私は魚にする」。男「ボクは肉」。ウエイター「ご飯とパンどちらになさいます?」。女「私はパン」。男「ボクはご飯」。ウエイター「お飲み物は?」。女「ジュースにするわ」。男「ボクはコーヒーがいい」。で、ウエイターが復唱する。結構複雑な会話だと思うんですが、これは全員正解。私、「ヘーッ」って感心しました。全員正解なんてこと滅多にありませんから。そうそう、生徒数はどれくらいかと言うと、多い時で12,3人。少ない時で8人程度です。日によって違う。

 もう一つの写真。ダイアログ「健康には食事の後2時間から3時間くらい新聞を読んだりTVを見たりゆっくり休んで、それからお風呂に入ってお休みになるといいですよ」。これも全員正解。私が「皆さんは食事と健康の問題はよく出来ますね」と感心すると、生徒達は「そうです。私達は食べることが好きですから」と言う。それからはその種の問題が出る度に「先生。みんな出来ましたか?」と聞く。「いやこういうのはホントによく出来るね。間違えた人は一人しかいない」なんて答えようものなら、みんな腹を抱えて笑います。そうそう。他の人が出来たかどうか分らないのは、私が各人に指で答えを示させるからです。声にすると後から答える生徒に影響しますので。

 ビックリする問題もあります。男「この子母親似でしょ?」。女「イエー。それほどでも」。男「ボクに似ているのかな?」。女「イヤァー。あっ、この男の人おじさんですか? よく似ていますね」。男(憮然として)「この人ボクの友人です」。私が「この問題はちょっと有問題だね」と言いますと、みんなクスクス笑う。「昔から子供のホントの父親を知っているのは母親だけだと言うからね」と続けると、何人かが微妙なニヤニヤ笑い。この何人かはおそらく合格するでしょう。

 きわどい話になりました。ではこの辺で。
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