03.08.25  ベランダの危険

ベランダ
バスルーム窓
室外機の下
        (左)このスライドサッシは自動的にロックする。内部からしか開けられない。
        (中央)右隣のベランダ方向。自室のバスルームの窓が僅かに開いていた。
        (右)眼下はこのとおり。落ちたら万に一つも助からない。

この項にML仲間の井上さんからメールを頂戴しました。下に添えてありますのでご覧下さい。

 古代人@厦門です。吉野@復旦法学院さん交通事故災難でしたね。遅ればせながらお見舞い申し上げます。その後如何ですか。何もなければいいのですが。

 ところで、今日は中国にもPL法はあるのかな?と、旅行とはちょっと無縁な話です。これはMLの趣旨からいってどうなのか?と首をひねった。でもこの国にはこういう危険もあるよ・・ということで、話題を提供させていただきます。

 昨日(24日)の朝は快晴。外の景色を撮ろうとベランダに出ました。私の部屋は前が広闊に開けていて右下に巨大なSM、左手に建築中の寺院、遙か遠くに山並みが見え、なかなかの眺めなんです。撮り終って部屋に戻ろうとしたらガラス戸が開かない。大きな一枚ガラスの鉄サッシュ・スライド式。いくら引っ張ってもびくともしない。これは一大事。サーッと血の気が引くのが自分でも分かった。

 このガラス戸、ピチッと閉まると自動的にロックするようになっている。防犯のためです。当然ロックは内部からしか解除できない。それは知っていた。でも私、部屋のエアコンつけていたので、出るとき無意識に後ろ手で閉めてしまったんですね。「ガソリンの一滴は血の一滴」なんて時代に育ったものですから電灯もマメに消す。そういう習慣が身についちゃっている。

 慌ててベランダの端に駆け寄り、下界を見ました。人は歩いているけれど、ちょっとこれでは声は届かない。私の部屋は15階ですから。仮に声が届いても何と言えばいいの? オレ中国語で「助けてくれ」って知らないもんナ。ここでじっとしているしか助かる方法はないのか。しかし、学校が「どうもおかしい」と見に来てくれるまではおそらく何日もかかるだろう。ウーン、参った。

 隣のベランダまで約3米あり、その間にエアコン室外機がこっちのと隣のと二つ置いてある。隣の部屋に人がいるかどうかは分からない。でもじっとしていても仕方がない。とりあえず行ってみよう。おそるおそるベランダの境の壁を乗り越え、室外機に乗りました。この6月、上海の路上で見た墜死体がチラと頭に浮かぶ。あれは7階から落ちた。オレは15階。15÷7=2.1で2回死ぬ計算だな。それは1回生き返らないとできない相談だナ。そんなタワケたこと言ってる場合か。

 横にウチのバスルームの窓があって、換気のため少し開けてあった。落っこちないようにそこへ手を掛けました。"アッ! もしかして"と一縷の望みをかけて窓(押し出し式)を開けてみた。なんとスルスルと開くではありませんか。いやぁ助かった。天にも昇る心地とはこのことか。まず頭を突っ込み、そのままズルズルとバスルームに逆立ちで入り込みました。手足に擦り傷ができたけどそんなの目じゃない。ホントに嬉しかったですね。

 ガラス戸の仕様を知っていたのですから、確かに私も不注意でした。でも、私が出会ったこの「閉じこめられてしまう」危険はメーカーに当然許される危険だろうか? ガラス戸を引ける程度の力がある子供がいたら私と同じ目に遭う危険性がある。メーカーまたは施行者はそこまで考える責任がある。仕様としては、内部から人が意識して操作しない限りロックがかからない式にすべきではないか。

 このように閉じこめられたことに起因して仮に転落死または負傷した場合、日本なら製造者責任法(PL法)の訴訟になると思うのです。中国でもそういう法律はあるのかな?  吉野@法学院さんご意見を聞かせて下さい。

 今回の教訓。この国では携帯は肌身離さず持っていないといけない。


 井上@横浜です。

>  ところで、今日は中国にもPL法はあるのかな?と

 PL法に関しては、吉野さんに、任すとしまして・・・。イヤ、イヤ、もう、凄い。

15階の高いところを、壁に張り付いてる室外機の上を足場に、バスルームの窓から入るとは・・・!!!  しかも、そのお年で・・・・あっ、失礼。ゴメン。

 私、・・中国のマンションの壁に金具で支えられてる室外機・・・あれっ、一番信用してないんです。金具が錆びて、脆くなってることもあるし、壁に埋め込まれたボルトも信用できない。壁のコンクリートも風化して、ボロボロになってる恐れがある。10年以上経ってるモノに関しては自然落下もありうると思ってるくらいです。

 今年の、6月だか、古代人さんと、上海の茂名南路を歩いてたとき、転落事故で死んだ人が道端でシートを被らされ横たわってるの見たことありますでしょ?? あれって、エアコンの修理人が、室外機に載って、バランスを崩し、落ちたのだと、聞かされました。たぶん、人の重量に耐え切れず、室外機が傾いたからだと、私は思ってます。

 いやー、もう、無謀なコトを・・・なあんて、私は思ってしまいます。私だったら、ベランダのガラスを割って入り込みますね。それに、バスルームの窓は私のカラダを、拒否するはずですので。

 まあ、とにかく、来てそうそう、格闘しっぱなしですね。「これが、中国だ!!」ってのがビシバシ襲ってきますね。オモシロイ・・・・・あっ、失礼。

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