04.05.15  弁証の使われ方
弁証-1
弁証-2

 (写真)どちらもスーパーWalmartの近くで撮ったものです。書かれている数字は
    弁証業者の電話番号ですね。
  左は官憲が塗り潰した上にまた書いたのか、それとも黒字を際立たせる為に
    下地を白く塗ったのか定かではありません。おそらく前者だと思いますが。
  右は歩道の敷石に。いくら消してもまた書く。


 先月、新しいお知り合いが出来ました。日本で厦門からの留学生の面倒を見ていらっしゃる方で、勿論日本人です。その留学生が厦門へ帰省するにつき、招かれて初めて中国の土を踏む。「厦門」で検索したら私のHPに行き着いた。ついてはお会いしたい・・という経緯で、一夕私の生徒を交え、楽しく会食しました。生徒達は昨年度の能力試験3級に合格している。今年は2級に挑戦するつもり。ですから(ちょっと変な言い方ですが)生の日本人と話したいのです。

 以下はその方からメールで寄せられた話です。その留学生を仮にQちゃんとします。お世話している日本人はAさん。

 今度の帰省中にQちゃんは厦門で偽の運転免許証を作った。厦門に限らず中国ではどこにも、弁証という偽証明書を作る業者がいるのです。Aさんの話ではそれは母親の入れ知恵。それを休みが終わって日本に再入国後警察へ持って行き、日本の免許証への書き換えを申請した。ところが「これは偽物だからダメ」とあっさり突き返された。で、このQちゃん「折角お金出して作って来たのに」と怒っている。Aさん唖然とした・・・というお話です。

 実はこのQちゃん、本物の(中国の)免許証を持っているのだそうです。で、前にそれを持って行って申請した。ところが「公印が薄い」という理由で受理されなかった。「それなら」と今度は偽物ながらハッキリ捺印されたものを作って持って行った。「これなら文句あるめぇー」と。

 こちらの人の頭の中では、偽物と本物の区別が殆ど無いらしい。だから罪の意識なんか無い・・・ということですね。日本の官公署もその辺よく承知しているんですなぁ。

 これ悪口じゃありません。現実そのものということです。中国政府は躍起になって取り締まろうとしているようですが、需要があって儲かるから一向に無くならない。仮に業者を掴まえてもおそらく罰金くらいで済んでしまう。罰金払ってまたすぐ別の電話、別の場所で始める。罰金分くらいすぐ稼いじゃう。と、これは私の想像です。

 (注) 中国雑記帳 「34.女の髪の毛」でも弁証について触れておりますのでご覧下さい。
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