03.09.02  衣料品の品質

タオルケット
左隅がベッド。茣蓙とタオルケットを買いました。茣蓙は良質ですが、タオルケットは問題あり。

 昨夜から台風接近で風が強く、夜通しサッシやドアがカタカタ鳴る。ベランダの物干しハンガーが飛ぶ。お陰で寝不足です。夜が明けて、"にしんはどこへ行ったやら???"。いえ、台風はいずこ。テレビをつけてみましたが、中央電視台の天気予報では台風のタの字も出てこない。スーッと各地の気温を読み上げただけで「はい。皆さん再見」。

 さすが大中国。朝から晩まで「今どこの県に差し掛かっています。雨はどれくらい降った」とか水から逃げて屋根に登っている猫を映すとか、逐一うるさいくらい放送する小国のテレビとはエライ違い。後から大河が氾濫した、一村丸ごと流された等々、報道される被害は日本とは桁違いに大きいのに、台風なんて多分ハエが留まったほどにも感じないのでしょう。

 そう言えばこの前、21日か22日ころ猛烈な雨が二日ほど続きました。学校のスタッフに「これはなぜ?」と聞きましたら「台風が台湾辺りに来ているようです」と。そこまではいい。で、「これからどっちの方へ行くの?」。「さぁー」。知らないんです。「どうして知らないの?」。「そのうちどっかへ行っちゃうから」。まぁ、そりゃそうでしょうけれどね。みんな大学出てる若者なんですけれど、自分に直接関係ない事となると丸で無関心なんです。

 さて、枕が長くなりました。8まで書いた短信を日本の留守宅に見せましたところ「続けて書け」という要求。猫の首に鈴じゃないが、何してるか大体分かって重宝というわけですね。かえって藪蛇でありましたが泣く子と地頭、いえ、山の神には勝てない。皆様には或いはご迷惑かと存じますが、また投稿を再開致します。

 今日は衣料品のお話。部屋を借りますと、大体家具付なのでベッドはある。ただ、寝具は買わなくてはなりません。それで下に敷く薄い布団。その上に敷く茣蓙。茣蓙と言っても、花模様のもあるし大小種類色々ありますが、私が買ったのは見た目全く日本の畳表そっくりのもの。枕も同じ井草もの。そして上に掛ける綿のタオルケット。水色です。

 本来は使う前に洗うべきなんでしょうが、あいにく洗濯機が動かなかった。エッ? ああ、洗いたいのはタオルケットです。茣蓙ではありません。茣蓙は洗えないから拭きました。で、タオルケットはそのまま使っていましたが、洗濯機が稼働可能になったので洗濯しました。スイッチ入れてゴロゴロと回るのを確認。暫くパソコンいじってまた見に行ったら、洗い水が水色になっている。

 エッ? 水が水色で何が悪い?  いえ、ややこしい話ですが要するに色落ち。慌ててタオルケットだけを掴み出し別にしました。先に洗った物を干してからそのタオルケットだけを洗いましたが、4回ゆすいでもまだ色が出る。そこでもう洗うのは諦めて干しました。乾かすのは半日で十分でした。

 糸くずが凄い。洗濯機の中にゴミ取り袋がありますね。あれに一杯たまった。更に乾かした後、使っているとボロボロと糸くずが落ちる。幾らだったか忘れましたが、決して安物ではなかった。付いてきた女性スタッフが「これならいいでしょう」と言ったんだから。

 それで思い出した。昨年暮れ。厦門一というデパートでイタリアブランドのシャツを買いました。真紅の色合いとイタリアが気に入って買ったんですが、これが洗うと色落ちする。日本に帰ってからもずっと洗濯の度に色が出る。イタリアブランドでも多分、中国製だったんですね。

 皆さんご承知のとおり今、日本で売られている衣料品は殆ど中国製です。多少の色落ちなど欠点はある。でもこんなにはひどくない。つまり中国で買う物の方が品質が悪い。日本で売っている中国製品の方が安くて品質がいいんです。もう5年前になりますか。初めて中国で仕事をしたときに私に付いたスタッフは、中国で大学院出て日本で4年就労した青年でした。この男がぼやいていた。「中国で買う衣類は高くてモノが悪い。これはアベコベだ。オレ達中国人の方がいいモノを安く買えるのが本来じゃないか」と。ご尤もな話です。

 なぜこういう現象が起こるか。これも皆さんご承知のとおり、日本のバイヤーがいい製品を安く作れる工場を探し、技術指導をし、厳重な品質検査をして日本に輸出するから。なぜそうするのか。それは日本の消費者の要求が厳しいからです。だから結局のところ、モノの値段と品質はそこの国民・消費者が決めると言っても間違いではないと思います。

 中国内でこういう品物が十分売れる理由は、未だモノの充足が先という段階から抜け出ていないからではないか。もしそうではないとすると、そこには多少の欠点はあっても当面の役に立ちさえすれば十分という消費者の要求の甘さがある。そうとしか考えられない。それがかえってメーカーの成長を妨げている。メーカーは楽して儲けられますからね。

 しかし一方では、同じ国の中で同じ中国人なのに良質製品を外国に輸出して高収益を上げているメーカーが厳然として存在します。だから多くのメーカーは「やれない」んじゃなくて「やらない」のです。このギャップは一体何なんだろうか。

 いきなり飛躍します。直接自分に関係ないことには全く関心を示さない気風と、当面の要求を最低限満たせばその場限りの仕事と批判されようが何だろうがそれでよし。苦労してそれ以上の仕事はしないという習慣とは基層で繋がっていると私は見ているんですが、皆様いかがお考えでしょうか。

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