04.12.23. 品質・信用・道徳
コンクリート蓋を踏み抜いたトラック
宿の前の駐車場。上水道のバルブホールがあり、コンクリートの蓋をしてある。その上に乗ったトラック。
 上の写真の事故について何が原因なのか、何が悪いのかを言いますと、これが単純ではない。蓋のコンクリートには鉄筋が入っていない。乗用車でもどうかという強度。ましてやこんなトラックが乗ったら保たない。だから駐車禁止にすべき。しかし、そういう標識は無い。反対に駐車を認めるのなら、蓋を厚い鉄製格子蓋にすべきです。でもそれもしない。

 一番の問題は、一度こういう事故があったのだからその後は上記どちらかの対策をとるべきなのに、それをしないということ。また同じような鉄筋なしのコンクリート蓋を嵌めた。暫くしたらまた車に乗られて割れた。また同じような蓋をした。今、ひびが入って凹んでいます。そのうちに折れるでしょう。

 ここから色々な事が分かる。失敗から学習するということがない。することがその場限り。公共に対する無責任。一つ分からないのは、こういう性質は昔からそうだったのか?ということ。そうじゃなくて文革、改革開放で既存の秩序・美徳が破壊されたせいなのか?  私はどうも、昔からこうだったのではないかという気がする。これは民族性なのではないか。

 以下、私の部屋に見るその種の欠陥を挙げて見ます。なお、この部屋は私が第一号の住人で、まだ居住開始後1年経過していません。そして私、自分で言うのもなんですが、物は大事に扱う方です。
敷居の框
(写真左)部屋の入り口ドアの敷居部分。緩衝兼気密性保持のための樹脂製バーが外れている。
(写真右)同じくドアの緩衝兼気密性保持材がはがれてしまった。接着剤を買ってきて着けようとしたがダメだった。 
ドアの緩衝材
浴室のドア止め
(写真左)浴室のドアストップ。最初の棒が簡単に折れてしまった(下の黒点)。
(写真右)だからドア側の受け(帯磁気)が二つになった。また折れたらこれが三つになる。
左のドア止めの受け側
赤い炎は不完全燃焼
(写真左)炎を大きくすると不完全燃焼になる。極小に絞らないとブルーフレームにならない。どう調節してもそれが直らないガスレンジ。
(写真右)格好はいいがすぐ中の電球が切れるリビングのライト。
形だけのライト
 切れ方に特徴があって、1週間かそこらで半分の3個が切れる。それから1カ月に1個くらいのペースで切れて行く。今は全部切れています。切れるのは電圧との関係ではないか。もう後1ヶ月しか住まないから球は補充しない。電気スタンドで凌いでいます。

 入居したときずいぶん不具合があって、修理やを呼んで何日も掛けて直しました。特に水回り、電話回線ノードなどには使い物にならない不良品を嵌めてあった。上の写真の部分はそのときには(ガスレンジ以外は)何も問題は無かったのです。

 共通していることは、耐久性がないということ。日本ならこんな製品を作ったら信用されない。売れない。そんな会社はすぐに潰れる。しかし、中国では堂々と売られている。「買う人がいる」ということは、消費者の品質に対する感度が鈍いということでしょう。

 もう一つ。こちらの人には、儲からなくなったり或いは他にもっと儲かる商売があるとなると、すぐに鞍替えするという気質がある。一つの仕事を長く続ける。そしてどこの誰よりも優れた品質の物を作ろうという気概が少ないように思います。

 「いや、中国も次第に良くなってきているよ」と評価する人もいます。でも、それはどうだろうか? 沿海部では売れなくなっても、内陸部へ持って行けば多少品質が落ちてもまだまだ売れる。そうなると、品質改良の努力なんかしない。楽して儲ける人が賢いと評価されるお国柄です。孔子の教えってのは、「どうしようもない人間ばかりだからもう少しナントカしなくちゃ」って考えた理屈だと、私は信じています。

 でも、ですね。最近日本の大メーカーでも欠陥品売るところが増えてきた。他人様のことをとやかく言えないかな。「省みて他を言うことなかれ」だ。
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