05.01.04  腐敗をなくすには
腐敗と闘うと言っている
全人代の首相演説でも一年間の汚職不正件数が報告されるくらい官の腐敗は深刻です。
 皆さん 今晩は。古代人@厦門です。廈門も寒くなりました。電気ストーブを使っています。

 私かねがね、この国はどうやっても腐敗と縁が切れないのではないか。それが体質なのではないかと疑っています。

 朱前首相は汚職が無くならない一因は公務員の給与が低過ぎるからだと見て、三度にわたってでしたか、ベースアップをやった。それは確かに給与を上げれば汚職も多少は減るでしょう。しかし、根本的な解決策にはならない。

 現在の中国政府審計処長(日本で云えば会計検査院院長)は大変真面目な人で、ビシビシと不正を摘発しているそうです。そのため、一般民衆はその処長が摘発された汚職容疑者の恨みを買い、報復されはしないかと心配しているとか。そう言っては中国の人に大変失礼ですけれども、こういう清廉潔白な人は中国では珍しい。おそらくこの人は早々に異動させられる。彼に真面目に活動されては困る人が沢山いるからです。そして、彼の後任者は、彼ほどには真面目に働かない。適当に仕事をし、代価として賄賂を貰って退官する方が利口だからです。

 この国には大昔から賄賂の習慣がある。そもそも中央から地方へ高級官吏が派遣される制度には、「そこで財産を作って来なさい」という意味合いがあった。それが当然とされていたのです。今の役人もその伝統を引き継いでいる。

 何故そうなるのか。根本的な原因は、この国の人は「お金がすべてだ」と考えているから。そしてもう一つ。「結果がすべて。手段は問わない」というところがある。別の言い方をすると、「体を使わないで、つまり楽をしてお金を儲けるのが賢い人だ」という観念があるから。

 その証拠。私の宿の諸設備は入居したとき、不良品ばかりだった。そのとき何でもなかった物もすぐ壊れる。施主が見ていなければ工事屋は安い不良品を使い、仕事の手を抜いて儲けるのです。誰も見ていなくてもキチンと仕事をする人は、この国では愚者なのです。

 それは誰だってお金が欲しい。世界中どこへ行ったって「お金なんか要らない」と言う人はまずいない。他ならぬ私もお金は大好きです。でも、どんなことをしてもいいとは思いません。格好よく言えば、人間は「渇しても盗泉の水は飲まず」でなければならないと考える。

 日本にも悪い人は沢山いる。昨今の役人も堕落しました。昔に比べ汚職が増えています。でも、中国と比較すればまだマシです。それは、「悪いことをしてもお金さえ入ればいい」と考える人がそれほど多くないからです。ここが肝心なところだと思います。

 ところで、どうしたら汚職を無くせるか。それにはダブルチェックシステムが最善の方法だと思います。審計署をまた審計するというわけにはいかない。そうではなくて、例えば上海市の監査は北京市にやらせる。北京市の監査は広州市にやらせる。それも年度ごとに相手を変える。もし不正を発見したら、その1%を監査した側に与える。審計署はその監査の報告をチェックする。この方法は面倒ではあるけれども、必ず効果が上がります。

 もう一つの方法を併用すれば、もっと効果が出ます。例えば、香港市に特別監査署を設ける。中国内どこの誰でも、官の不正を見つけたら、或いは不正の疑いを持ったら特別監査署へ訴える。この場合、特別監査署の署員には高級を払わなくてはなりません。そうしないと買収されますから。

 このような手段・工夫を講じて腐敗を根絶しないと、今の政府はやがて政権維持が困難になると私は見ています。
TOP  前頁 NEXT