偽物の話


 Date: Thu, 23 May 2002  偽物の摘発

 古代人@昔ヘビースモーカー20年前から断煙・・・です。

>たばこの話題と偽物ついでに中国での大手煙草ブランド「紅塔山」(雲南省、玉渓)の幹部氏曰く「雲南の良質の煙草葉を使った偽物「紅塔山」の味、品質は本物を凌ぐ物である」。
偽物=粗悪品の概念はその時吹っ飛びました。旅行と関係無い事で申し訳ございませんでした。


 上海の街角で一度、煙草の偽ブランド摘発の現場を目撃したことがあります。電球、電気スタンドなどと煙草を売っている店でした。黒い制服の役人数人が店の主人を取り囲んで、煙草のカートンを棚から下ろさせていました。差し出されたものはドンドン路上に放り出す。主人が「これでお仕舞い」という風に差し出すのをストップすると、役人は他のブランドも指差して怒鳴りつける。主人は耳まで真っ赤にして、渋々差し出していました。口惜しかったのかな?

 黒い制服は上海の場合、城市ナントカ局と言って、無許可の路上売り、偽ブランドなどを取り締まる部署なんですね。天秤かついで果物や野菜を路上で売っている連中や風呂敷広げてCD・DVDなんかを売っている連中は、この制服を見ると疾風のように逃げ出す。泡食って逃げるから、売り物のオレンジなんかが路上にコロコロなんてことも。

 それにしても上海市内に煙草屋はおそらく何千軒もあるでしょう。偽ブランドもかなり出回っているのではないか。なのに摘発は後にも先にもこの一度しか見なかった。あの店は一体何でやられたのか? よっぽどまずい煙草を売って密告されたのか?  今でも不思議に思っています。


 02.12.21  21世紀は中国か?  (私信)

 Y さん メール有難うございました。

>まだ中国で頑張ってますか。年賀状だと届かないかもしれませんので早めですがクリスマスと新年を兼ねたメールを送ります。

 ええ、「まだ」なんです。この前家内が来まして、「もう帰って来ないだろうな。そろそろ離婚しない?」って言っていました。お互い別な道を行くしかないだろうって言うんです。

>最近の発表ですと日本の輸入先別で中国が一番になりました。21世紀は中国か。そんな気がしてきます。

 Yさんのようなインテリがそんなことおっしゃってはいけません。停滞乃至凋落傾向の世界経済の中で唯一大幅な成長が続くだろうという点では確かに注目の的でしょう。しかし同時に、内部矛盾がますます大きくなり、混乱波乱発生の危険性も多大。一本道で外面内面共に立派な大国になるとは考え難いです。

 卑近な例を挙げれば、最近日本の経済団体が連合して、公式に偽物問題にもっと真剣に取り組むよう中国政府に申し入れしましたね。世界中の偽物の65%が中国製と報道されています。大分前から欧米各国も厳しくそれを言い立てていますが、一向に改善されない。しかしWTOに加盟した以上、これからは中国政府もこの問題を曖昧には済ませられない筈です。

 私の見るところ、取り締まる側と取り締まられる側とが裏では通じている。これは何でもそうです。例えば売春とかボッタクリバーなんてのに公安が裏で関与しているという話もある。また、取り締まる人員も不足。罰則も罰金だけで非常に甘い。

 しかし放置できないとなると、少しずつでも改善しなくてはならない。取り締まる人員を増やし、今まで吸ってきた甘い汁を賃上げで補填してやらなきゃ彼らは絶対利権を手放さない。とすると国家財政に掛かる負担は大変なものになります。今年度国債発行高は過去最高でした。おそらく今後もそれが続くでしょう。また、取り締まられる側は収入と職を失う。その損害が中国経済に与える打撃は決して小さくはない筈。

>でも日本での外国人の犯罪は急増していてその中心が中国人でもあるのでもっとその辺のことを政府.外交筋で根本的に解決しないと中国バッシングが始まりかねません。

 既にその萌芽は見えますね。前主席の「歴史認識」発言で日本人の間で嫌中感情が一気に増加したと報道されていますし。

 こちらでTV見ていますと、事あるごとに(マスコミが)反日教育をするよう仕向けているのではないかと感じます。昨日も北京電視台が「台湾に靖国神社奉賛会が支部を作ろうとしている」という特番をやっていました。台湾同胞は過去に植民地化され、戦争中は多数が徴兵されて戦死者を出した。だから断固そういうけしからん働きかけを許してはならない。だいたい李登輝や司馬遼太郎なんかが独立をそそのかすような言説をすること自体、中国の主権を冒涜する行為だ。最近では尖閣諸島(向こうは釣魚島と言っている)も日本領であるなどとけしからんことを言っている・・・と。

 私言葉がよく分かりませんけれど、そもそも靖国神社奉賛会が台湾までわざわざ出張るなんて信じられない。だって戦死者の家族自身が高齢化して、もう殆ど生きていないんじゃないか。生きているとしてもホンの少数でしょう。ですけれど、社会科学院政治部台湾問題研究室副主任なんてのが二人掛りで、大略そういう解説をまくし立てていました。映像に戦闘場面、片手を失った台湾原住民、靖国神社に抗議に出かけた台湾原住民の女性(これは何の抗議か分かりませんでした)などが次々と出てくる。うまく編集されています。

 漢民族はご存知のとおり、春秋戦国の大昔から外交が上手な民族です。お金貰うときは相手を褒め称え、身内には貰ったことは絶対に言わない。代わりに反感を煽り立てる宣伝を徹底的にやる。それを元に相手を恫喝する。そして有利な条件を引き出そうとする。

 日本はお上品に過ぎますね。こちらも中国に見習って言い返さなくてはいけません。国際社会では、黙っていたらそれは相手の言い分を認めたことになります。そういう意味で、バッシングが始まることはいいことだと私は信じます。戦争しちゃいけないけれど、議論は本音で、しかも大声で言い合わなくちゃいけないんです。
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